福原遥&水上恒司、福山雅治のサプライズ登場に感激!『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』完成披露イベントで笑顔
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(12月8日公開)の完成披露試写会が11月28日、ユナイテッドシネマ豊洲にて開催され、福原遥、水上恒司、伊藤健太郎、嶋崎斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、松坂慶子、成田洋一監督が登壇した。
汐見夏衛のベストセラー「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を映画化した本作は、福原演じる現代の女子高生、百合が1945年の初夏にタイムスリップ。そこで出会った水上演じる特攻隊員の彰に何度も助けられ、徐々に惹かれていくというストーリーが描かれる。
作中に登場する真っ白な百合の丘のように、ステージには本物の百合の花があしらわれ、劇場内に百合の香りが漂うなか、イベントは進行した。キャスト陣はすぐに仲良くなったと撮影を振り返り、一緒に野球をしたり、昼食を食べたり、楽しく過ごしたという。しかし、水上は一緒に食事をすることがなかったと明かし、その理由について「『あの花』を撮る前、体が大きかったので(体重を)落とさなければならなくて。断食しました。せっかくリセットしたので、カロリー計算をして自分で弁当を作って頑張りました」と告白。1か月半に渡る撮影で、一度もキャスト陣と食事をしなかったとし、「自分で仲間はずれ感を作っちゃいました(笑)」とニヤニヤ。撮影中に伊藤が振舞った豚汁も食べてないと残念そうに語った水上だったが「野球はみんなで一緒にやりました!」と笑顔で報告。また、伊藤が水上の豪速球を受ける際、小道具のグローブでは薄すぎたと明かし、笑いを誘う場面もあった。
水上らが演じる特攻隊員らが通う鶴屋食堂の女将ツルを演じた松坂は、劇中のツルのようにキャスト陣の支えになっていた模様。福原は撮影を振り返り、芝居に不安を感じた時がたくさんあったとし、松坂から励ましの言葉ももらったようで「たくさん支えていただきました」と感謝。福原の感謝の言葉に「うれしい!」と優しい笑顔を浮かべていた。松坂と2度目の共演だったという出口は「今回、最初にすごい人見知りをしてしまって…。なので、松坂さんがいただけでホッとしてしまい、ずっと横にくっついていました」とにっこり。隣で聞いていた伊藤が「確かにくっついてた!(理由は)そういうことだったのか!」と現場での出口の行動に納得といった様子で頷いていた。
イベント終盤には、主題歌「想望」を書き下ろした福山雅治がサプライズゲストとして登場。福山から花束を受け取った水上は「本物だ…、びっくり!」と目を丸くし、福原も「えー!うそ!?」と驚きを隠せない様子だった。
「作品から導かれるままに曲と歌詞が出てきた感じです」と主題歌の制作について話した福山は「僕は長崎出身で、父や祖父母が原爆というものを体験し、小さいころから平和教育というものを受けてきた人間です。時代がどんどん変わっていっているなかで、若いキャストの皆さんがこの作品を表現されていて。想像力を膨らませ、お芝居で誠実に当時の人間を生きようとしているその姿に一番感動しました」とコメント。続けて、エンタテインメントの仕事は、与えられた役割を最大限にやり切ることが、平和へと繋がる一歩だとも思っていると語り、主題歌に込めた思いを丁寧に伝えていた。福原は「舞台挨拶の前に『想望』をずっと聴いていて。この歌がやっと(皆さんに)届くんだなと思っていました。まさか会えるなんて…」と感動しきりで、うっすらと涙を浮かべる場面もあった。
取材・文/タナカシノブ
※「嶋崎斗亜」のさきは、たつさきが正式表記