福山雅治、『ウィッシュ』ヴィラン役でミュージカル初挑戦!「大河ドラマ以来、声が枯れた」と苦戦|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
福山雅治、『ウィッシュ』ヴィラン役でミュージカル初挑戦!「大河ドラマ以来、声が枯れた」と苦戦

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福山雅治、『ウィッシュ』ヴィラン役でミュージカル初挑戦!「大河ドラマ以来、声が枯れた」と苦戦

ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』(12月15日公開)のジャパンプレミアイベントが11月30日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、日本版声優を務めた生田絵梨花(アーシャ役)、福山雅治(マグニフィコ王役)、山寺宏一(バレンティノ役)、檀れい(アマヤ王妃役)が登壇した。

『ウィッシュ』(12月15日公開)のジャパンプレミアイベントが開催された
『ウィッシュ』(12月15日公開)のジャパンプレミアイベントが開催された

本作は、長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面からテーマとして描く、100年の歴史の集大成とも言うべき作品。ヒロインとなるのは、どんな願いも叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャ。すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を知ってしまったアーシャが、みんなの願いを取り戻すべく立ち上がる姿を描く。

「ディズニー作品が大好き」と喜びをあふれさせた生田絵梨花
「ディズニー作品が大好き」と喜びをあふれさせた生田絵梨花

ディズニー100周年記念作品のヒロインで、願い星に選ばれたアーシャ役に抜てきとなった生田は「ディズニー作品が大好きで、歌って育ってきたので、100周年記念の作品でこんな役割を仰せつかり、緊張とうれしさでいっぱいです」と感激しきり。人々の願いを支配するマグニフィコ王役を演じる福山は、オファーを受けて「本当に驚いた」と述懐。「ディズニーの作品にはファンがたくさんいらっしゃる。歴史もあります。プレッシャーだなとは思ったんですが、こういう機会をいただけたことに対してやり切ることが最大のご恩返し、礼儀だと思って。思い切りやらせていただきました」と力強く語った。

プレッシャーがあったことを告白した福山雅治
プレッシャーがあったことを告白した福山雅治

これまでにもディズニー作品であらゆる役柄を担ってきた山寺は、アーシャの相棒で子ヤギのバレンティノ役を演じる。「かわいい子ヤギ役は初めてです!」と声を大にした山寺は、「100周年を記念する作品ということでそれだけでも緊張するんですが、この並びに緊張しています」と豪華キャスト陣と並んで恐縮し、「福山さんのモノマネを時々させていただいていて。今日は怒られるんじゃないかなと思ったんですが、とても優しく接してくださった。本当にありがとうございます」と頭を下げた。すると福山も「いつもお世話になっております。うれいしです!」とお辞儀をし、2人のやり取りに会場からも笑いがあがっていた。そしてロサス王国のアマヤ王妃を演じた檀は、「私にとってディズニーは憧れでもあり、いつかお仕事がしたいと思っていた場所。世界中に『やったー!』と叫びたいくらい、うれしかった」と喜びをあふれさせていた。

生田絵梨花&福山雅治、笑顔でトーク!
生田絵梨花&福山雅治、笑顔でトーク!

山寺が「日本版がすごい!」と絶賛した本作。福山が演じるマグニフィコ王は、ディズニー史上最恐のヴィランと言われている。福山は「マグニフィコ王の役割は、正しくある、 正義であるというのはどういうことかを表現している存在だと思っています」と口火を切り、「本来は世の中をよくしたいと思っている人。その正しさを追求して突き詰めていった結果、正しくない側に転じてしまった」と役柄を分析。「世界というものは、正しいと思っていることと、正しいと思っていることが、ぶつかり合ってよくないことが起こったりする。それが人間同士のどうしようもなさだとも思うんですが、本作ではそういったことを嘘なく描いている」と願いと共に、この世の真実を描こうとする本作のすごさを語った。

ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』。生田絵梨花は「ディズニーの100年分の想いと願いが詰まった作品」と語った
ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』。生田絵梨花は「ディズニーの100年分の想いと願いが詰まった作品」と語った

「過去への作品のオマージュが散りばめられていたり、願いを描き続けてきたディズニーがもう一度、願いについて考えて、私たちに発信してくれる」と本作の魅力に惚れ惚れとした生田は、「聴いているだけで体が動きだしたり、胸が熱くなったり、そういったミュージカル体験ができるのが、この作品のすごさ」と音楽面にも注目。

日本版声優が作品の魅力を熱弁した
日本版声優が作品の魅力を熱弁した

ミュージカルに初挑戦となった福山は、「ものすごく大変でした」と苦笑いを見せた。「大変だろうなとは思っていたんですが、こんなに大変だとは思っておらず。一応お芝居をやったこともありますし、音楽もやったことがあるんですが、それが一つになっているミュージカルという表現は、まったく別物なんだなということがよくわかりました」としみじみと話し、「同じ畳の上でやって、道着を着て黒帯を締めているけれど、空手と柔道は違うみたいな。さらにそれが一緒になっている感じ」とにっこり。「あまり枯れないんですが、大河ドラマ以来、声が枯れた」そうで、「それぐらいエネルギーを必要とする役柄であり、それぐらいのエネルギーを使わないと表現できないテーマ。がっぷり四つに組んでやらせていただきました」と充実の表情を見せていた。山寺は「福山さんのソロもある。ヴィランとはいえ、カリスマなんですよ。マグニフィコ王だから、マントに“M”って書いてある。(福山の愛称)“ましゃ”のMにしか見えない!それくらいに感じた」と役柄とのハマり具合を称えていた。


いよいよ日本でのお披露目の日を迎えたが、生田は「ディズニーの100年分の想いと願いが詰まった作品」と本作を表現。「私たちも本当に全身全霊をかけて、命を吹き込みました。皆さんに受け取っていただけたらうれしい。この美しい映像、愛すべきキャラクター、すばらしい音楽を、劇場で全身で浴びて体感してほしい」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

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