同志のような特別な関係を築く2人『夜明けのすべて』絆が感じられる新場面写真

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同志のような特別な関係を築く2人『夜明けのすべて』絆が感じられる新場面写真

瀬尾まいこの小説を映画化した『夜明けのすべて』が2024年2月9日(金)に公開となる。このたび、本作の新場面写真が解禁された。

【写真を見る】少しずつ互いに心を開いていく山添くんと藤沢さん
【写真を見る】少しずつ互いに心を開いていく山添くんと藤沢さん[c]瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの原作小説を、『ケイコ 目を澄ませて』(22)の三宅唱監督が映画化する本作。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音が映画初共演、W主演をはたし、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる。PMS(月経前症候群)とパニック障害、それぞれ生きづらさを抱えた者同士が交流し、少しずつお互いの殻を溶かし合っていく姿を描く。原作に映画オリジナルの要素を加え、彼らの見つめる日常の美しさや季節の移ろいを16mmフィルムで捉えている。

今回解禁となった新場面写真には、松村演じる山添くんと、上白石演じる藤沢さんの関係性の変化が捉えられている。黙々と仕事をする山添くんに藤沢さんが差し入れのお菓子を渡す一幕では、職場で周囲とコミュニケーションを取らず殻に閉じこもる山添くんと、常に周りを気にかけている藤沢さんの温度差が。さらに、発作が起きた山添くんを心配し、藤沢さんがいきなり家に押し掛ける場面では、突拍子もない藤沢さんの行動に驚く山添くんだが、このときの会話をきっかけに藤沢さんが抱える生きづらさを知ることに。日常の交流を通して徐々に心を開いていく2人は共同作業で1つの仕事を担当することになる。隣に座り仕事に取り組む一幕は、お互いが遠慮のないありのままの姿でありながら協力し合う、そんな特別な絆が感じられる1枚となった。


原作者の瀬尾が「なによりも温かな心地のいい作品だと思いました。無理に盛り上げたような大げさな部分が一切なくそっと心に寄り添ってくれるような映画で、それでいてひきつけられる作品でした。漂う空気は原作と似ていると思います。主人公たちの真面目でひたむきなのにどうにもできない気持ちがあり、それなのに、その二人のやり取りがどこかおもしろくいつまでも聞いていたくなる雰囲気などは共通しているかなと」と太鼓判を押している本作。山添くんと藤沢さんの心の距離が縮まっていく様子をぜひ劇場で味わってほしい。

文/鈴木レイヤ

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