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前澤友作、『僕が宇宙に行った理由』を経て“夢を叶える秘訣”を痛感「周りの人がいなくては成り立たない」

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前澤友作、『僕が宇宙に行った理由』を経て“夢を叶える秘訣”を痛感「周りの人がいなくては成り立たない」

実業家の前澤友作が12月29日、TOHOシネマズ日比谷で行われたドキュメンタリー映画『僕が宇宙に行った理由』の初日舞台挨拶に平野陽三監督と共に登壇。「宇宙へ行きたい」という幼いころからの夢を叶えた前澤が、「夢を持って生きていくことはすばらしいなと、改めて感じた」と実感を込めて語った。

宇宙旅行に行った当時よりも「3、4キロ太った」と告白した
宇宙旅行に行った当時よりも「3、4キロ太った」と告白した

日本の民間人として初めて宇宙旅行を成し遂げた実業家の前澤が、過酷な検査やトレーニングを経て宇宙に飛び立つまでの道のりや、国際宇宙ステーション(ISS)での12日間の滞在、そして地球へ帰還した後の様子までに密着した本作。

【写真を見る】前澤友作、直立不動でフォトセッション!フライトスーツで『僕が宇宙に行った理由』初日舞台挨拶に登壇した
【写真を見る】前澤友作、直立不動でフォトセッション!フライトスーツで『僕が宇宙に行った理由』初日舞台挨拶に登壇した

「宇宙から帰ってきた前澤です。2年前ですが」と笑顔で切りだし、上映後の会場から大きな拍手を浴びた前澤。この日はフライトスーツに身を包んで登場し、「訓練中に大変お世話になったウェア。2年前に帰ってきてからまだ一度も洗っていません。宇宙の香りがついているんじゃないかと思うと、なかなか洗えなくて。ずっと大切に保管していたんですが、この舞台挨拶にあわせて久しぶりに袖を通したら、きつくなっていました。太りました」と苦笑い。宇宙に行った当時は厳しい訓練や「毎日宇宙食でげっそりしていた」そうで、「たぶん3、4キロ太りました」と明かしていた。

本作で映画監督デビューを果たした平野陽三
本作で映画監督デビューを果たした平野陽三

監督を務めたのは、前澤の宇宙旅行に同行した平野陽三。平野監督は「こんなに大きなスクリーンでたくさんの方に観ていただいて。無事に初日を迎えることができてうれしく思っています」と感無量の面持ち。前澤から宇宙に一緒に行こうと伝えられた瞬間を振り返り、「ビビってしまいました。怖いとかそういうことは一切なかったんですが、宇宙には歴史上でも600人くらいの方しか行ったことがない。僕が行ってしまっていいのかという、ビビリがありました」と告白した。一方の前澤は「申し込んでから実際に行って帰ってくるまで、一度も怖いと思ったことがない」とキッパリ。「最初から最後まで丁寧にご説明いたいだいたし、ソユーズというロケットの安全性についても何度も聞かせていただいた。むしろ楽しいだけでした」と清々しく語る。

「地球は、ずっと眺めていても飽きない」地球の美しさについて語った前澤友作
「地球は、ずっと眺めていても飽きない」地球の美しさについて語った前澤友作

宇宙から地球を見つめるという貴重な体験をした前澤だが、「地球はきれい」としみじみ。「平野監督が、なるべくリアルに近いものを皆さんにお見せするように頑張ったとは思うんですが、申し訳ない。実物を生で見たほうがきれいです」と劇中に映しだされている地球よりずっと美しかったと回想。「特に日の出と日の入りがものすごくきれい。地球と宇宙の境界線がなんとも言えない色になる。1日に地球を16周するので、日の入り、日の出も16回ある。それを(滞在期間の)12日間、ずっと楽しんで見ていました。地球は、ずっと眺めていても飽きない」とうれしい発見もあったという。


『僕が宇宙に行った理由』の初日舞台挨拶が開催された
『僕が宇宙に行った理由』の初日舞台挨拶が開催された

平野監督は「子どもたちやこれから将来なにになろうか、どう社会に出ていこうかと思っている学生たちに観ていただきたいという思いで制作した。挑戦したい方、なにか諦めかけている方々に少しでも勇気を与えられたら」と本作に込めた想いを吐露。自身の新たなチャレンジの記録を捉えた本作を観た前澤は「観るたびにジワる。僕の親父とか出てきているところとか、ジワッとくる」とにっこり。「夢や平和をテーマにした映画になりました。僕の小さなころからの『宇宙に行きたい』という夢を叶えさせてもらいました。平野監督の映画監督になりたいという夢も、本作を通して叶えさせてもらった。この映画を観ながら、夢を持って生きていくというのは、本当にすばらしいなと改めて僕自身も感じます。同時にその夢を叶えるためには、たくさんの方々にお世話になったり、協力をいただいたり、サポートをいただく必要がある。夢を叶えることは、周りの人がいなくては成り立たないと痛感しています。日頃から応援してくださっている方には、感謝してもしきれません」と夢を叶える秘訣を口にして、会場から大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

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