谷口悟朗監督、映画『BLOODY ESCAPE』で斉藤壮馬のリテイクを示唆!?「上映期間中に内容が変わるかも」爆笑トークが展開|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
谷口悟朗監督、映画『BLOODY ESCAPE』で斉藤壮馬のリテイクを示唆!?「上映期間中に内容が変わるかも」爆笑トークが展開

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谷口悟朗監督、映画『BLOODY ESCAPE』で斉藤壮馬のリテイクを示唆!?「上映期間中に内容が変わるかも」爆笑トークが展開

アニメ「コードギアス」シリーズや『ONE PIECE FILM RED』(22)の谷口悟朗監督によるオリジナル劇場版アニメ『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』(公開中)の公開記念舞台挨拶が1月6日、新宿バルト9にて開催され、主人公の改造人間キサラギ役の小野友樹、新宿クラスタに住む少女ルナルゥ役の上田麗奈、ルナルゥの兄クルス役の斉藤壮馬、逃がし屋エクア役の大橋彩香が谷口監督と共に登壇した。

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本作で描かれるのは、魔改造された「東京」を舞台に、逃走劇を繰り広げる改造人間となった男とそれを追うヤクザ、そして異形の者たちの壮絶で血みどろな三つ巴の戦い。公開を迎えた心境について小野は「収録は1年半前。ついに観ていただける日を迎えて本当にうれしいです。なにより、みんなと一緒に登壇できてとても光栄です」と共演者と共に舞台挨拶のステージに立てたことに感謝。谷口監督は「企画スタートはかなり前。収録はコロナ禍があり、アフレコも1年半前。スタッフは自宅での作業も多かったけれど、無事にここまで辿り着けたことが本当にありがたいです」とコロナ禍での制作を振り返った。

主人公の改造人間キサラギ役の小野友樹
主人公の改造人間キサラギ役の小野友樹

谷口監督や小野はインタビューなどで上田の演技について触れることが多かったという。「オンラインでの打ち合わせなどを通じて、監督から媚びない芝居をしてほしいと言われました。媚びない芝居の意味を一生懸命咀嚼しながら、アフレコ現場に向かっていました」と明かした上田はアフレコ現場での初体験を告白。「休憩中も本番中も、なぜか涙が止まらなくて。皆さんの熱量に応えられるのか、不安で押しつぶされていて体が勝手に涙を流していたのだと思います」と分析。ルナルゥ役を演じるにあたっては「プレッシャーに押しつぶされる感じがルナルゥ(の置かれた状況)と合致したと思います。完成した映像で『これがルナルゥなんだ』と改めて思いました」と出来栄えに満足といった様子で語り、「みなさんの熱量、説明で膨らんでいったお芝居でした」と感謝を込めながら充実感を漂わせると、会場から大きな拍手が贈られた。

新宿クラスタに住む少女ルナルゥ役の上田麗奈
新宿クラスタに住む少女ルナルゥ役の上田麗奈

上田のコメントを受け、谷口監督は「収録の時に何度も『大丈夫ですか?』『これでいいですか?』と確認されたのを覚えています。それが逆に良かったのかもしれません。完全な確信を持っていない、未完成だからこそというのか。オリジナルだからこそキャラクターを作ることにおいて手探りの部分があったと思います」と話した上で、「斉藤壮馬だけですよ、(事前にいろいろと)言わなかったのは」と明かすとステージも会場も大爆笑。谷口監督は小野には手紙を送り、上田とはオンラインなどを通じて役の演じ方を話し合い、大橋とはテレビシリーズでの役とは少し違ったアプローチで演じてほしいなど、キャストとは事前にリクエストや打ち合わせをしてきたが、斉藤とはそれがなかった。それをしなかった理由について、斉藤が演じたクルスは陽気でお調子者というキャラクターのため、そのままやればいいという感じだったとジョーク混じりに説明。本当の理由は、過去に一緒に仕事をした経験から、現場でどんなリクエストにも柔軟に対応できると信頼していたと補足し、斉藤がホッとした表情を浮かべる場面もあった。

ルナルゥの兄クルス役の斉藤壮馬
ルナルゥの兄クルス役の斉藤壮馬

イベントではタイトルのBLOODYにちなみ、赤い墨汁で描いた書き初めで新年の抱負を発表するコーナーも。「リテイク◯(まる)」と書いた谷口監督は「私のような仕事をしているとリテイクを出したり、受けたりすることがあります。リテイクを出すことによって嫌われてしまうこともあるけれど、それを恐れちゃいかんと思っています」としみじみ。リテイクのあとに“◯(まる)”を付け加えたのは、リテイクがよい結果につながるという意味だとし、「斉藤壮馬だけ、この後残ってリテイクしようかな…」とまさかのリテイク宣言が飛びだし、会場は大爆笑。


もしかしたら、上映期間中に斉藤の担当部分をリテイクしたバージョンが上映されるとほのめかした谷口監督が「1回観て気に入ったら、何度も足を運んでください!」と呼びかけると、斉藤も「頑張ります!よろしくお願いします!」と気合を見せ、キャスト陣は大爆笑。「こんなに笑った楽しい舞台挨拶はなかなかない」と話した小野は1か月、2か月と本作の上映が続けばと期待を込めつつ、「そうすれば斉藤壮馬のリテイクバージョンが観られるかもしれません。気に入ったら2度、3度と観てください」と満面の笑みでイベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

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