本屋大賞受賞作を映像化した『かがみの孤城』金曜ロードショーで地上波初放送決定!
2018年に本屋大賞を史上最多得票数で受賞した同名ベストセラー小説を原恵一が映像化した長編アニメーション映画『かがみの孤城』(22)が2月9日(金)の「金曜ロードショー」で地上波初放送されることが決定した。
本作は累計発行部数は200万部を突破した辻村深月の同名小説を、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)、『河童のクゥと夏休み』(07)、『カラフル』(10)などを手がけ、繊細な心情描写で知られる原が映像化した長編アニメーション。當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、芦田愛菜、宮崎あおいが声の出演を務めている。
学校での居場所をなくし、不登校となり部屋に閉じこもっていた中学生、こころ(声:當真)の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始める。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた。さらに“オオカミさま”(声:芦田)と呼ばれる狼のお面をかぶった少女が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」、「ただし、願いを叶えられるのはこの中の1人だけ」と告げられる。期限は約1年間。戸惑いながらも心通わせながら探す7人。はたして「鏡の中の城」で鍵を見つけることはできるのか?
作者の辻村が本格ミステリー作家ということもあって、物語に謎解き要素が多くちりばめられているのが本作の魅力。鏡の中の城にこころを含め7人を招き入れたのは、オオカミのお面を被った“オオカミさま”と呼ばれる謎の少女。「鍵を見つければ願いが叶う」という鏡の中の城のルールのほかにも、ヒントも教えてくれる。あどけない一面やかわいらしい一面が出てくることも。その目的がなんなのか?正体は誰なのか?そもそも正体があるのか?すべてがミステリアスな存在となっている。芦田が声を担当しており、お面で表情が見えない分、セリフにどういった感情を乗せるべき悩みながら演じたとのこと。
また物語の舞台となる鏡の中の城は、宮殿のような内装、大きな暖炉の部屋、大理石の床などが特徴的なデザイン。どこかファンタジックな異世界に集められた7人は、ここで“願いの叶う鍵”を宝探しをする。そもそもなぜこの7人だったのか?これも映画全体を通しての大きな謎として解き明かしていくことになる。
さらに劇中では、集められた7人のうち1人を除く全員が、同じ中学校の生徒であることが判明。同じ学校であれば、現実世界でも会えるのではないか?と期待するものの、現実世界の中学校に登校してみても7人は会うことができない。節々がどこか噛み合っていない会話…そこにヒントがあるのか。彼らは現実世界で出会うことができるのか?
絡み合う7人の人生、オオカミさまの正体、その全ての謎が解けると、心動かされる感動のストーリーが明らかに。青春群像劇×謎解きミステリーな本作をぜひ家族で堪能しよう!
文/スズキヒロシ
※宮崎あおいの「崎」は「たつさき」が正式表記