綾野剛、『カラオケ行こ!』公開に感無量!「リスペクトしている」「かわいい」と齋藤潤に愛情たっぷり

イベント

綾野剛、『カラオケ行こ!』公開に感無量!「リスペクトしている」「かわいい」と齋藤潤に愛情たっぷり

和山やまの人気コミックを映画化した『カラオケ行こ!』の初日舞台挨拶が1月12日にユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、綾野剛、齋藤潤、芳根京子、橋本じゅん、やべきょうすけ、チャンス大城、坂井真紀、北村一輝、山下敦弘監督が登壇した。

『カラオケ行こ!』の初日舞台挨拶が開催された
『カラオケ行こ!』の初日舞台挨拶が開催された

合唱部部長の中学3年生が突然ヤクザからカラオケに誘われ、歌の指導を頼まれるという奇抜な設定と、予想に反するエモーショナルな展開や思わずクスッと笑ってしまうユーモアなどで、マンガ賞に続々ランクインしたコミックを映画化した本作。『1秒先の彼』(23)、『リンダ リンダ リンダ』(05)の山下敦弘が監督を、ドラマ「アンナチュラル」「逃げるは恥だが役に立つ」などを手掛ける野木亜紀子が脚本を手がけた。この日登壇者は、劇中の楽曲にかけて「紅(赤色)」を加えたコーディネートで登壇した。

綾野剛「紅」歌唱のこだわりも告白
綾野剛「紅」歌唱のこだわりも告白

歌がうまくなりたいヤクザ・成田狂児を演じた綾野は、「感慨深いです。公開できること自体がいつも奇跡だと思っています」と公開を迎えて感無量の面持ち。「この映画はたおやかで、とてもやさしい映画です」と切り出し、「齋藤潤くんの成長もそうですし、実寸大の彼の姿をこの作品に焼き付けようと、みんなが心から想って集結した現場だった。それがこの作品のカラーになっています」と思春期に悩める合唱部部長の中学生、岡聡実役を演じた齋藤の存在が軸となったからこそ、やさしさに包まれた映画になったと話した。

「とても大切な作品」と心を込めた齋藤潤
「とても大切な作品」と心を込めた齋藤潤

オーディションで選ばれた齋藤は、「こんなにチャレンジな役で、大きく出させていただくことが初めて」とコメント。「今日から無事にこの作品が世に流れるということで、この作品に関わるすべての方々に感謝したいと思います。いま、皆さんの前でこうやって舞台に立たせていただいていることが、幸せだなと感じています」と語り、大きな拍手を浴びた。

照れ笑いをのぞかせる齋藤を見て、「かわいい」と目尻を下げた綾野。「作品というのは一人で作っているわけではないですから、みんなで船の一員になって向き合いましたし、彼はあらゆることから目を背けずに、最後まで現場に立ち向かったということに、とてもリスペクトしています」と尊敬の念を吐露。「ヤクザと中学生が噛み合うはずはないので、『噛み合ってはいけない』というオーダーのもと、はじめの1時間くらいはずっとその状態で存在しないといけない。すごく不安だったと思う。最後まで一緒にやり遂げることができて、とてもうれしく思います」と同志となった齋藤をねぎらっていた。

降壇時にも、齋藤潤に話しかけるなどの気配りを見せ、しっかりとサポートしていた綾野剛
降壇時にも、齋藤潤に話しかけるなどの気配りを見せ、しっかりとサポートしていた綾野剛

劇中で綾野は、X JAPANの「紅」を裏声で熱唱している。「『紅』はなんの迷いもなく、情念を込めて歌っていました」と明かし、「いきなり冒頭から『紅だー!』と叫んで、驚かせてすみませんでした」と上映後の観客に謝罪。齋藤は「『紅』をリハーサルで初めて聴いた時は、衝撃でした。裏声で歌うとこんな感じになるんだって」と正直に打ち明け、綾野を大笑いさせた。また綾野は「『紅』を歌う時だけは、ジャケットを着るんです。正装をしないといけない」と裏話を披露するひと幕も。「山下監督に『それ、必要かな』と現場で突っ込まれて。『必要です』と言いました」と楽しそうにこだわりを口にしていた。


最後に綾野は、「瞬間、瞬間をもちろん楽しんではいましたが、それ以上にみんな真剣にこの作品に向き合い、音楽に向き合い、齋藤潤くんに向き合って、この作品を完成させました」と改めて本作に込めた思いを告白。齋藤が「この作品は、僕にとってとても大切な作品です。お芝居だけでなく、いろいろなことを受け取ることができて、作品は一人で作っていくものではなくて、みんなで作っていくものだと自分の身体で感じることができました」とこれからの大きな糧になったと語ると、会場からも大きな拍手が上がっていた。

取材・文/成田おり枝

作品情報へ

関連作品

  • カラオケ行こ!

    4.5
    3256
    原作・和山やま×監督・山下敦弘×脚本・野木亜紀子で人気マンガを実写映画化
    U-NEXT Netflix