リンジー・ローハン主演の“ティーン映画の金字塔”をミュージカルリメイク!『Mean Girls』が北米初登場No. 1スタート|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
リンジー・ローハン主演の“ティーン映画の金字塔”をミュージカルリメイク!『Mean Girls』が北米初登場No. 1スタート

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リンジー・ローハン主演の“ティーン映画の金字塔”をミュージカルリメイク!『Mean Girls』が北米初登場No. 1スタート

年末年始の興行が明けて閑散期に突入したとはいえ、1月の第3月曜日=マーティン・ルーサー・キングの日の祝日と重なる週末には例年それなりの規模の話題作が公開される傾向にある。そんな先週末(1月12日から14日)の北米興収ランキングを制したのは、2004年に公開された同名映画のミュージカル版を映画化した『Mean Girls』だ。

20年前のヒット作のミュージカル版を映画化した『Mean Girls』
20年前のヒット作のミュージカル版を映画化した『Mean Girls』[c]Everett Collection/AFLO

当時全盛期だったリンジー・ローハンが主演を務め、後に大ブレイクを果たすレイチェル・マクアダムスとアマンダ・セイフライドが共演した『ミーン・ガールズ』(04)は、2000年代前半のティーンカルチャーを的確に描いた作品として同世代から圧倒的な支持を集め、公開年には年間興収ランキング26位に入るヒットを記録。その人気はSNSが定着した現代になって再燃。2018年にはブロードウェイでミュージカル化されるほどに。

そのブロードウェイミュージカルを、オリジナル映画公開から20周年の年に映画化したのが今回の『Mean Girls』。映画がミュージカル化され、それをミュージカル映画として改めて映画に戻すという試みは、『ヘアスプレー』(07)や現在北米で公開中の『カラー・パープル』(2月9日日本公開)などと同じ流れ。もっとも、今作の場合はミュージカル映画だと思わずに足を運んだ観客も多いようで、それだけオリジナル映画の人気が根強いということだろう。

【写真を見る】リンジー・ローハン、レイチェル・マクアダムス、アマンダ・セイフライドが共演!オリジナル版は根強い人気を誇る“ティーン映画の金字塔”
【写真を見る】リンジー・ローハン、レイチェル・マクアダムス、アマンダ・セイフライドが共演!オリジナル版は根強い人気を誇る“ティーン映画の金字塔”[c]Everett Collection/AFLO

3791館で封切られた『Mean Girls』は、初日から3日間で興収2863万ドルを記録。これはオリジナル版のオープニング興収2443万ドルを数字上では上回ってはいるが、上映劇場数などを考慮して考えるとわずかに下回ったと考えてもいいだろう。それでもティーン向け青春映画というくくりでみれば上々の成績。祝日を含めた4日間では興収3361万ドルとなっており、平日の成績も順調なようだ。


肝心の作品評価は、批評集積サイト「ロッテン・トマト」を参照すると批評家からの好意的評価の割合が70%と、ジャンル的な特性を考えるとかなり高評価だったオリジナル版の84%には届かず。それでも観客からの好意的評価はオリジナル版と同じ66%。オリジナル版が現代では“2004年のティーン”を描いた貴重な資料と化しているように、今作も長い年月にわたって語り継がれる作品となるのだろうか。ちなみにそのオリジナル版は、北米で10月に20周年記念の再上映が予定されている。

“ハチに刺されない男”ジェイソン・ステイサムが元工作員の養蜂家に!
“ハチに刺されない男”ジェイソン・ステイサムが元工作員の養蜂家に![c]Everett Collection/AFLO

一方2位に初登場を果たしたのは、ジェイソン・ステイサムが主演を務め、『スーサイド・スクワッド』(16)のデヴィッド・エアー監督がメガホンをとった『The Beekeeper』。本作でステイサムが演じるのは、かつて秘密組織の工作員をしていた養蜂家の男。フィッシング詐欺に遭った隣人が自殺したことをきっかけに、詐欺組織の壊滅に乗りだすというアクション映画であり、撮影中にステイサムが“一度もハチに刺されなかった”ことが話題となった作品だ。

3303館で公開され、初日から3日間の興収は1657万ドル。近年のシリーズものではないステイサム主演作と比較すれば、『オペレーション・フォーチュン』(22) が2168館でオープニング興収314万ドル、『キャッシュトラック』(21)が2875館でオープニング興収830万ドルだったので、そのどちらも上回る好成績。「ロッテン・トマト」では批評家からの好意的評価71%、観客からのそれは94%と極めて良好で、ステイサムの新たな代表作となってもおかしくないだろう。

文/久保田 和馬

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