保志総一朗&下野紘がヒロインを巡りバチバチトークを展開!?『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ラクス役田中理恵は監督の手紙に涙腺崩壊
映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)の劇中キャラクター、ラクス・クライン生誕記念舞台挨拶が2月4日、新宿ピカデリーにて開催され、キラ・ヤマト役の保志総一朗、ラクス・クライン役の田中理恵、オルフェ・ラム・タオ役の下野紘が登壇し、ファンと共にお祝いをした。
2002年10月より全50話で放送されたTVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」、その続編で2004年10月から放送されたTVアニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に続く、「SEEDシリーズ」完全新作が約20年の年月を経て公開中。イベント前日、2月3日までに動員数は110万人を超え、興行収入は18億904万円を突破し、20億円も目前の大ヒットを記録している。この日のイベントも、2回以上鑑賞済みという「機動戦士ガンダムSEED」愛溢れるファンで会場が埋め尽くされた。
これまで本作のイベントは“ネタバレ厳禁”で開催され、登壇キャストは作品の魅力を語るのに苦労してきた。しかし、この日も登壇前にネタバレ注意を念押しされたそうで、「今日は上映後のイベントなのにネタバレできないってどうなの?」と苦笑いの保志。「会場には僕らより詳しい人がいっぱいいるのに…」と下野が首を傾げていると、保志が自分たちは自由にしゃべるので、マスコミが内容を考慮して書くようお願いすると、会場から大きな拍手が湧き起こっていた。
過去のインタビューで「キラとラクス(の関係性)は進展しない」と語っていたことについて田中は「今回はもうエンゲージだよね?結婚するんじゃない?」と本作で関係性が一気に動いたことに満足といった様子でニコニコ。「ラクスはもう20歳。若いけれど、結婚できる!」と続けた田中のコメントに保志は「なんか進んじゃったかーっていう感じ。もうちょっと引っ張ってもいいんだけど、みんなが望んでいるのはこういうことかなと思いました。女性のほうがはっきりして欲しいんだなって」と正直な気持ちを語ると、会場のあちこちからクスクスと笑い声が漏れていた。
「オルフェがいなかったら、(キラとラクスの関係は)変わらなかったかも」と保志が語ると「そういう意味では、ひと役買ったのかな」と胸を張った下野。特にネタバレに注意され続けてきたオルフェについて「どのくらい活躍するのかも言えなかった。こんなに活躍するんだということ、キラ、ラクス、オルフェの三角関係が主軸で(本作の物語が)動いているというのを言えるようになっただけでもよかった」とホッと胸をなでおろした下野は「本望とまではいかないけれど、個人的にはオルフェがいたから、『ガンダムSEED』のヒロインと主人公が距離を近づけられたという自負は持っています」と得意顔。「あいつらが進展したのはオルフェのおかげだとXに書きたい!」と叫んだ下野演じたオルフェを労うように、会場から大きな拍手が送られていた。また、オルフェ自身もラクスとキラとの出会いによって、人として成長できた部分はあったと思うと、下野がオルフェを演じたことで個人的に感じたこともネタバレに気をつけつつ、言葉を選びながら付け加えていた。
ラクスの「必要だから愛するのではありません、愛するから必要なのです」のセリフについて、「自分が言われたらグッとくるセリフ。いかに伝えられるかを考えながら頑張りました」とアフレコを振り返った田中。「ラクスはオルフェに対して、キラを見てしまうところはあったのかな。ちょっと翻弄されていましたし…」とラクスの気持ちを推察した田中にはどうしても気になっているシーンがあるという。そのシーンについては、劇中のキラ、ラクス、オルフェが繰り広げる三角関係のように「押し倒してどうするつもり?」「おっぱい触っていたよね?」「いい感じに(手は)浮いてました」「なにしてくれてるんだ!」「嘘つき、触った!」「触ってないです」などと、三人が役になりきって自由に責め合うやりとりを展開し、観客が大喜びする場面もあった。
イベントでは田中宛の感謝の手紙が代読された福田己津央監督が、花束を持って登場するというサプライズも。さらに、フォトセッション前のセッティング時間には、「僕が繋いでおくよ!」と話した福田監督が会場のファンからの質問に答えるといううれしいサービスも。福田監督の粋な計らいに、ファンは歓喜。最初から最後までたっぷりの「SEED愛」に包まれたイベントとなった。
取材・文/タナカシノブ