Netflixシリーズ「地面師たち」2024年配信決定!大根仁監督がダブル主演の綾野剛&豊川悦司に並々ならぬ信頼感|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
Netflixシリーズ「地面師たち」2024年配信決定!大根仁監督がダブル主演の綾野剛&豊川悦司に並々ならぬ信頼感

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Netflixシリーズ「地面師たち」2024年配信決定!大根仁監督がダブル主演の綾野剛&豊川悦司に並々ならぬ信頼感

Netflixが2024年に届ける実写注目作品&新作を一挙に紹介するラインナップ発表会「Next on Netflix」が2月8日にヒカリエホールで行われ、豊かな作品群が明らかとなると共に、クリエイターたちが作品に込めた想いを語った。

【写真を見る】Netflixが2024年に届ける実写注目作品&新作が紹介され、クリエイターがトークを繰り広げた
【写真を見る】Netflixが2024年に届ける実写注目作品&新作が紹介され、クリエイターがトークを繰り広げた

Netflixは、エンタテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービス。2023年には「サンクチュアリ -聖域-」、実写版「ONE PIECE」、「幽☆遊☆白書」「ポケモン・コンシェルジュ」など海外、日本、アニメ作品それぞれのジャンルにおいて世界的な大ヒットを記録し、今後への期待がより高まっている。

「さよならのつづき」から岡田惠和が出席
「さよならのつづき」から岡田惠和が出席

この日は、有村架純と坂口健太郎がダブル主演を務めるNetflixシリーズ「さよならのつづき」(2024年世界独占配信)から、脚本家の岡田惠和が出席した。岡田の完全オリジナル脚本で描く本作は、事故で恋人を失ったヒロインと、その恋人に命を救われた男という運命に翻弄された2人のせつなくも美しい奇跡を描くラブストーリー。連続テレビ小説「ひよっこ」の黒崎博が監督を務め、岡田と再びタッグを組む。

様々な名作を世に送り出してきた岡田だが、「このたびNetflixデビューさせていただく岡田です。新人のつもりで全身全霊で書きました」とにっこり。「脚本家デビューしたころは海外を意識したことはなくて、国内で作っている感じがあった。多くの人に観てもらえる場所があって、自分が現役の間にそういうチャンスをいただけた。めちゃくちゃうれしかった。一度ゼロベースにして、取り組んでみたいなと思いました」とまっさらな気持ちで挑み、「いままでテレビだけだったところに、新しくできたところでドラマを楽しんでいる人がたくさんいるという実感がある。8話のドラマを『一晩で観ちゃおうかしら』という濃い見方をしていただける場所があるのは、ありがたいこと。その戦場に入ってみたいなと思うような魅力がある」と期待を胸にしていた。

岡田惠和、「新人のつもりで書いた」
岡田惠和、「新人のつもりで書いた」

愛されるキャラクター、ストーリーを生みだすために、脚本づくりには約1年をかけたという。岡田は「いつも民放とかで連続ドラマをやっている時は、書きながら撮影をしていく。時間がギュッと詰まったなかでやるタイプの仕事」とこれまでの仕事のやり方について触れつつ、今回は「全部書き終えて、自分の仕事としては完成させて、そこから全部撮影をして、全部映像が出来上がってから配信する。それは新鮮で、何十年もやってきて初めての経験」とコメント。美術スタッフやロケハンチームなどのアイデアを取り入れながら、最終話まで書き上げたところで、1話からやり直すというプロセスも踏んだそうで「何度もやり直せた。職業人としてキツいところもありましたが、特別な想いがあります。挑戦的な1話になっている。自分でも書き直していて、震えるような瞬間があった。楽しかったです」と新たな刺激を受けながら、作品づくりができたと話す。「ストレートで強くて美しいドラマになった予感があって、すごく手応えがある。新しいデビュー作だと思えるくらい。期待していただきたい」と力強くアピールしつつ、「燃え尽きた。この次、どうするかという感じ」と完全燃焼したと苦笑いを浮かべていた。

大根仁監督とデイヴ・ボイル監督が対談を行った
大根仁監督とデイヴ・ボイル監督が対談を行った

さらに大根仁監督が登壇し、新作シリーズ「地面師たち」(2024年世界独占配信)を手掛けることが発表された。本作は、圧倒的なリアリティで描かれる新庄耕の小説「地面師たち」を原作に、不動産詐欺師たちが繰り広げるクライム・サスペンス。ダブル主演として、綾野剛が地面師詐欺の道に踏み込む男、辻本拓海を、巨額詐欺を率いる大物地面師、ハリソン山中を豊川悦司が演じる。

実際に起きたある事件をモチーフにした小説が原作となるが、大根監督はもともとその事件にとても興味があったそう。「なんらかの形でフィクションとして映像化できたらおもしろいだろうなと思っていたら、本屋に『地面師たち』の小説が平積みで置いてあった。その日1日で読み終わって、ぜひこれをもとに映像化したいと自分で出版社に連絡をして、『映像化の件はどうなってますか?』と担当者に問い合わせた。これは映像化すべき作品だと思った」と愛のこもった企画書を自ら持ち込むほど熱望した企画だといい、「このスリリングな題材は、新しい映像メディアのなかで一番イケているNetflixが一番合うなと思った」と笑顔を見せていた。

さらに、「主演の2人は、まずキャスティングしたいと思った方」ともともと綾野と豊川を主演としてイメージしていたと告白した大根監督。「綾野くんは若いころからオーラのある役者さんですが、年齢を重ねるごとに、喜怒哀楽の表現の先の心情や表情を演じられているなと感じていて。綾野くんが演じたのは非常に複雑なキャラクター。ただの悪人ではなく、いろいろな面がある。それを表現できるのは綾野くんしかいないんじゃないかと思った」とキッパリ。豊川についても「ハリソンという役は、モンスター感がありつつ、それでいてインテリジェンスな面があって非常に魅力的な、悪魔的なキャラクター。これもいまの日本で演じられるのは豊川さんしかいないとリクエストしました」と絶大な信頼を寄せた。

たくさんの刺激を受けたという
たくさんの刺激を受けたという

そしてステージでは、いよいよ2月15日(木)から配信スタートとなる、賀来賢人主演「忍びの家 House of Ninjas」のデイヴ・ボイル監督も、大根監督と対談を行った。Netflix側から「いきなり『忍者モノに興味はありますか?』と連絡が来た」と明かしたボイル監督は、「賀来賢人さんが Netflixに持ち込んだ企画書を読んで、すごく可能性を感じた。これはいつまでも作り続けられるようなシリーズが作れると思った。完全オリジナルで作るという、見逃してはいけないチャンス。忍者というワードは、世界中の人がワクワクするキーワードですよね」「いままでに見たことがない忍者モノにしたいと思いました」と胸を躍らせながら、企画に飛び込んだという。


大根監督とボイル監督がNetflixでの仕事を通じて得たものについて語り合う場面もあったが、大根監督は「監督や演出の自由度が高い。制作環境も非常に気を使っていただいて、現場重視、スタッフ重視でとてもありがたい。Netflixでしかできないようなものを、ぜひ今後も一緒に作っていきたい」と意欲満面。「自由度に感動した」と同調したボイル監督も、「『ユニークさを強調してください』と言っていただいた。こんなスケールのものを完全オリジナルストーリーで作るのは、なかなかないこと。今回描いたのは忍者の世界ですが、これからも特別な世界観のある作品をつくっていきたい」と未来を見つめていた。

新たな恋愛リアリティショーを発案したというMEGUMI
新たな恋愛リアリティショーを発案したというMEGUMI

また企画開発中の新作恋愛リアリティショーのプロデューサーとして、MEGUMIが登壇。新たな恋愛リアリティショーを発案したというMEGUMI。司会から「どんな企画ですか?」と聞かれると、「ヤンキーの恋愛リアリティショーです」と大きな笑顔。「私は元ヤンキーでして。ヤンキーと付き合ったこともたくさんあります」と赤裸々に吐露しながら、「いまの時代は言ってはいけないこと、心を抑えながら生きていくというのがデフォルトになってきていると思いますが、自分のヤンキー時代を思いだすと、心に忠実に好きだ!嫌いだ!と感情をストレートに表現していた。また仲間は絶対に守る。愛する女は一人だけ。仁義、人情みたいな部分がヤンキーにはあった。日本人はもともとそういう人種だったんじゃないかな?と思うところもあり、そういう方たちの声をいまの時代に映しだすことで、忘れていた私たちの日本人としてのマインドみたいなことを思い出していただきたい」と声を弾ませていた。

取材・文/成田おり枝

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