読み書きのできない夫と妻の実話『35年目のラブレター』笑福亭鶴瓶&原田知世初共演で映画化
<キャスト、スタッフコメント>
●笑福亭鶴瓶(西畑保役)
「西畑保さんのことは弟子のノンフィクション落語で字が書けない話だと大まかには知っていましたが、オファーをいただいて映画の脚本を読んで面白そうと思いましたし、その後原田さんが妻役だと聞いて『ぜひ!』とお伝えしました。原田さんには僕が旦那で気の毒ですけど…(笑)。全然喋らなくてもいいなって思える空気で、完全に夫婦になってます。先日、西畑保さんに実際にお会いしました。歳を重ねてから何かいいものを手に入れた人って、なんか嬉しそうなんです。そこが一番大事です。嬉しそうなんですね。『字』を書いたことで人生が豊かになって、それだけ努力もされて…凄く素敵な方でした」
●原田知世(西畑皎子役)
「脚本を読んで本当にすごく素敵なご夫婦のお話だと思いました。舞台が奈良県なので関西弁での演技が少し不安でしたが、鶴瓶さんと夫婦役をやらせていただくこんなチャンスはないと思い、参加させてもらうことを決めました。この作品に出会ってはじめて映画のもととなった西畑保さんの実話を知りました。大人になってからでもなにかを始めて、達成することができるのだと希望が持てるお話です」
●西畑保
「僕の人生が映画化されると聞いた時、驚きました。夢かと思いました。初めて鶴瓶さんの名前を聞いてあの有名な方なのかと、それも夢のようでした。この映画をたくさんの方々に観てほしいです。いまから心がわくわくしています。そのために長生きしたいです」
●塚本連平(監督)
「西畑保さんの人生を知り、そのラブレターを読み、絶対に映画にしたいと思いました。コロナ禍で保さんに電話で何度も取材してから4年目、ついにクランクインを迎えます。思い描いていた夢のキャスティングが実現し、撮影は期待と喜びしかありません。夫婦の物語、家族の物語、絆の物語、学ぶこと、夜間中学、戦争、普通ってなに?幸せってなに?そして、可能性の物語。保さんの人生を通して、多くの伝えたい事を全て入れました。大笑いして、大泣きして、優しくて、素朴で、心に残る映画。観終わって誰かに感謝を伝えたくなる、そんな映画を目指します」
文/鈴木レイヤ