若葉竜也×伊勢谷友介×山下リオ×ジン・デヨンが惹き込まれた映画『ペナルティループ』とそれぞれの魅力
「観る人によってテーマが変わる映画だなと思います」(山下)
――ひとことで表現するのは難しい作品です。本作をどのようにおすすめしますか?
伊勢谷「なんだろう。深い心の闇が広がっていると感じられる状況で、自分を見つめ直すきっかけになるような気がするし、闇がある人には余計に響くと思います。映画に関わったキャストやスタッフがいいというのもおすすめできるところだけど、やはり、物語が内包している根本的な人間の暗いものがシンクロしていい方向にいくんじゃないかな」
若葉「“映画”に触れたことのない人たちに届けたいと思っています。いろいろな娯楽が溢れているなか、『なにを見せられたんだろう』と思えるものが出来上がったことが本当にうれしくて。興味を持ってもらえたら、映画館に、その体験をしに来てほしいです」
山下「観る人によってテーマが変わる映画だなと思います。愛とは、友情とは、生きるとはみたいな。観た人が汲み取っていく映画になる気がしています」
デヨン「被害者が加害者に復讐できるチャンスがあったら、自分だったら殺せるかというのを考えさせられる映画ですが、そのなかで(溝口と岩森)2人の関係が変化していく姿を見てさらにいろいろ考えるんじゃないかなと思います。“考える”、そんな体験をしたがっている人が観てくださったらうれしいです」
取材・文/タナカシノブ
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