山田涼介、西田敏行から「ジェームズ・ディーンと重なる」と絶賛されるも困惑!
東野圭吾の大ベストセラーを映画化した『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(9月23日公開)の完成披露試写会が8月18日に有楽町朝日ホールで開催され、山田涼介、村上虹郎、寛一郎、林遣都、門脇麦、尾野真千子、西田敏行、廣木隆一監督が登壇。西田が「山田くんはジェームズ・ディーンに重なる」「寛一郎は“新人・三國連太郎”と重なった」と若手キャストの存在感を絶賛した。
本作は、かつてあらゆる悩み相談を受けていた“ナミヤ雑貨店”を舞台に、そこに忍び込んだ少年たちが体験する不思議な一夜を描くファンタジックな物語。
「日本映画を牽引する素晴らしい才能たちが今、ここにいる」と周囲を見渡し、誇らしげな顔を見せた西田。山田、村上、寛一郎とは初共演となったが「初めての感じがしない。なぜなら僕が青春期に見た映画の人たちと、彼らのキャラクター、感性が重なったから」と3人の感性に惚れ込んだという。
「山田くんは『エデンの東』のジェームズ・ディーンを見たときと重なった」と伝説のスターと山田を重ねた西田。続けて「虹郎は、青春期に観た『灰とダイヤモンド』の主人公をやった(ズビグニエフ・)チブルスキーという役者の感性と重なった」と話す。
そして三國連太郎の孫で、佐藤浩市の息子である寛一郎については、「僕は、三國連太郎さんは日本のマーロン・ブランドだと思っていた。(寛一郎は)そのマーロン・ブランドと重なった」と分析。さらに「三國さんのデビュー作『善魔』のとき。その“新人・三國連太郎”と今の寛一郎が妙に重なる」と寛一郎を通して、大先輩の新人時代に思いを馳せたそう。寛一郎は照れ臭くも、うれしそうな笑顔を見せていた。
3人への賛辞に会場からも大きな拍手が沸き上がり、西田も「いいこと言った」とご満悦の表情。そんななか山田は「西田さんは取材でも『ジェームズ・ディーンと重なった』と言ってくださって、すごくうれしかった」と述懐し、「でも本作のパンフレットを読んでいたら、『林遣都くんがジェームズ・ディーンに重なった』と言っていた。ちょっと待って!?俺じゃなかったっけ!?」と西田が林にも同じ褒め言葉を送っていたことを暴露。
西田は「ジェームズ・ディーンも、いろんな作品によって違いますから」と飄々と語っていたが、まさかのオチに会場も大爆笑だった。【取材・文/成田おり枝】