「まったく予想できないストーリー」「展開に引き込まれていく」斬新なタイムループに裏切られる人続出…!繰り返し観たくなる『ペナルティループ』の魅力
過激なペナルティループ制度を観客はどう受け止めた?
そんなユニークな話の肝となるのが、架空の“ペナルティループ”制度。映画にループというエンタメ的なおもしろさをもたらすのはもちろん、作品の深みの部分も担っている。「望めば何度でも犯人に復讐をできる」というプログラムに対しては、「いままで考えたこともなかった発想」(30代・男性)とあるように、突飛かつ過激なアイデアゆえ、様々な意見が飛び交っており、本作が観客になにかを訴えてくる作品であることが伝わってくる。
よくあるタイムループものかと思いきや予想外の展開へと突入し、シリアスとコミカルの狭間を行き交いながら観客を翻弄する『ペナルティループ』。観る前と観たあとでは作品の印象が180度異なると言っても過言ではない本作は、一度の鑑賞では咀嚼しきれないので、本編の岩森同様に一度と言わず、二度、三度とリピートすることをオススメする。
構成・文/サンクレイオ翼
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