オースティン・バトラーが『デューン2』の撮影舞台裏を語る!「ティモシー・シャラメは最高のダンスパートナー」
多くのSF作品に影響を与えたフランク・ハーバートの伝説的SF小説にドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が挑み、全世界興収4億ドルを超えるヒットを記録した『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)。その待望の続編にして、はやくも世界中で前作を上回る大ヒットを記録している『デューン 砂の惑星PART2』(公開中)から、このたびフェイド=ラウサ役のオースティン・バトラーのインタビュー映像を独占入手した。
『エルヴィス』(22)でエルヴィス・プレスリー役を演じ、第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど大ブレイクをはたしたバトラー。本作で彼が演じたのは、ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデスの前に立ちはだかる極悪非道な刺客フェイド。アトレイデス家と100年以上も戦いを続ける宿敵ハルコンネン家の後継者として、持ち前の甘いマスクを封印。不気味な存在感を放っている。
インタビュー映像のなかでバトラーは「前作が大好きだったし、ドゥニの大ファンでもある。彼はまさに天才だ。だから本作の出演は人生最高の経験だった」と声を弾ませながら振り返り、役づくりや撮影現場でのエピソードについて語っていく。「こんな役を演じる機会はめったにない。肉体改造というチャレンジもあった。フェイド=ラウサについてドゥニと話した時に、彼がイメージすることを説明されました」と、威圧感ある身体的な特徴から、フェイドの生い立ちまで、ヴィルヌーヴ監督と話した内容を基にフェイドを作り上げていったことを明かす。
「フェイドはなぜあのような行動をとるのだろうか?母親や兄、伯父たちとはどんな関係だったのか?成長する過程で尊敬した人物は誰だったのか?そういったことを踏まえて、フェイドの声を見出していきました。幼い頃からハルコンネン男爵と共に暮らしてきたため、彼こそが権力者のあるべき姿だと思っている。そして最終的に行き着くのがこの残酷な世界。愛ではなく恐怖で支配する世界で、誰を尊敬し手本にするのかというところから来ています」と語った。
そして映画の大きな見どころとなる決闘シーンを共に演じたシャラメについても言及。「ティモシーはすばらしい俳優です。そして本当に寛大な人でもある。一緒に過ごせてとても楽しかったです。戦闘シーンの撮影は難しい面があり、相手と息を合わせなければならない。一緒に踊るようなものですが、彼は最高のダンスパートーナーでした」と振り返る。2人の鬼気迫る演技を堪能できる決闘シーンに注目しながら、劇場の大きなスクリーンで極上の映画体験を味わってほしい。
文/久保田 和馬