「イタリア娯楽映画の進行形」シリーズ第2弾はパオラ・コルテッレージ特集！『あゝ無慈悲』など貴重なタイトルを一挙放送

BS10 スターチャンネルにて「イタリア娯楽映画の進行形」シリーズ第2弾「特集:ゴー!ゴー!パオラ!～イタリア娯楽映画の進行形～」が実施。イタリア人俳優、監督のパオラ・コルテッレージの日本初公開となる『あゝ無慈悲』、『マイ・ライフ：インポッシブル』など全5作品が初放送、配信される。

今回特集されるのは、俳優、脚本家、映画監督、歌手などマルチな才能を持つことで知られているコルテッレージ。そのコメディアンヌ的な立ち振る舞いで幅広い人気を博す一方、男女格差などの社会問題を鋭く追及する作品に多く出演し、自ら脚本も書き、ご意見番的な側面の評価も高い。今回の特集では、そんないまのイタリア映画界を象徴するコルテッレージの、日本初公開となる作品『あゝ無慈悲』、『マイ・ライフ：インポッシブル』、『環状線の猫のようにＰＡＲＴ２：バック・トゥ・ザ・ビーチ』、そして日本初放送となる『環状線の猫のように』、『こどもたち』が放送、配信される。第1弾の特集放送と同じく、イタリアの知られざる文化を日本に紹介してきたラジオDJ、翻訳家である野村雅夫による解説番組もあわせて放送となる。

今回の特集で日本初公開をはたす作品の1つである『あゝ無慈悲』は、ラジオのミサの声が流れる平和な田舎町で起きた大惨事を描いた物語。また、『マイ・ライフ：インポッシブル』は日常によくいる隣人にスパイがお仕置きをする、中年たちによる痛快コメディだ。そして『環状線の猫のように』はかつての巨匠パゾリーニをも魅了したローマ郊外を舞台に、その現状をリアルに描く格差社会のラブコメディ。『環状線の猫のようにＰＡＲＴ２：バック・トゥ・ザ・ビーチ』は『環状線の猫のように』の続編で、エリートチーム、郊外チームの個性豊かな面々が、例のビーチに再集合する様子が描かれる。『こどもたち』では子育て事情が大変なイタリアを舞台に、第2子誕生で心のゆとりがなくなった中年夫婦サラとニコラの物語を描く。

コルテッレージの特集では、イタリアのどのようないま、そして未来が浮かび上がってくるのだろうか？放送、配信を楽しみに待ちたい。

文/鈴木レイヤ