夫婦の幸せな生活をむしばむ“それ”の正体は…『スリープ』の予告編に戦慄!
第76回カンヌ国際映画祭批評家週間に選出され、『パラサイト 半地下の家族』(19)や『殺人の追憶』(03)など、数々のヒット作を生みだした映画監督ポン・ジュノが「最もユニークかつ恐ろしい」と太鼓判を押す注目作品『スリープ』(6月28日公開)。本作より、予告映像と場面写真が公開された。
本作は、幸せな結婚生活を送る夫婦が、正体不明の“それ”によって狂い始める様子を描いたコンフュージョン・スリラー。監督を務めたユ・ジェソンは、本作が長編監督デビュ。以前はジュノの助監督を務めていたという。主人公の夫ヒョンスを演じるのは、『パラサイト 半地下の家族』で一躍有名となったイ・ソンギュン。妻スジンは『82年⽣まれ、キム・ジヨン』(20)のチョン・ユミが演じる。
今回解禁された予告映像は、眠りについたヒョンスが起き上がり「誰か入ってきた」とつぶやくシーンから始まる。この不可解な言葉をきっかけに、ヒョンスによる奇行がエスカレート。⽣⿂を丸呑みしたり、窓から⾝を乗り出したりと人が変わったように異常行動を繰り返していく。そんな彼を支えようと、スジンは医師に相談。互いに協力して克服すると決意するのだが、スジンは「私を苦しめないで」と発狂してしまうのだった。
予告編とあわせて公開された場面写真には、ヒョンスとスジンが身を寄せ合うシーンが収められている。下を向くスジンの表情から、ヒョンスの異常行動に振り回されて疲れ果てた様子がうかがえる。幸せな生活をむしばむ“それ”の正体とは一体──?
ヒョンスとスジンは“それ”の恐怖から逃れられるのか。イ・ソンギュンとチョン・ユミによる鬼気迫る演技にも注目したい。
文/壁谷雪乃
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