「ブレア・ウィッチ」「最終絶叫計画」再起動…シネマコンで発表されたホラー作品最新情報を総まとめ
現地時間4月8日から11日にかけてラスベガスで行われた、劇場経営者やメディア向けのコンベンションの「CinemaCon 2024」を現地レポート。大手配給会社が2023年の概況、公開を控える作品の最新情報を明らかにするなかで、世界中に熱狂的ファンが存在するホラーコンテンツの強みを主張するスタジオが多く見られた。そこで、新たに発表されたホラー映画の解禁・最新情報をスタジオごとに一挙紹介。気になる作品を見つける参考にしてみてほしい。
ライオンズゲート
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」リメイク
ライオンズゲートのスタジオプレゼンテーションで、ライオンズゲート映画グループ会長のアダム・フォーゲルソンによって発表された、ジェイソン・ブラム率いるブラムハウスとの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のリメイク。シリーズ1作目『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)は、伝説の魔女ブレア・ウィッチを題材としたドキュメンタリー映画を撮るため、森に立ち入った3人の学生の映像を編集して映画化した…という設定のファウンド・フッテージ・ホラーで、このジャンルのブームを巻き起こした金字塔的作品。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以外にも、今後ライオンズゲートとブラムハウスのプロジェクトが続々控えているそうだ。
『The Strangers: Chapter 1』(北米5月17日公開)
リヴ・タイラー主演『ストレンジャーズ 戦慄の訪問者』(08)、続編『ストレンジャーズ 地獄からの訪問者』(18)と、安全なはずの自宅で正体不明の訪問者に襲われる恐怖を描く「ストレンジャーズ」シリーズ。『The Strangers: Chapter 1』はその起源が明らかになる物語で、ドラマ「リバーデイル」のマデライン・ペッチが主演を務める。
『NEVER LET GO』(北米9月27日公開)
ハル・ベリーが主演・プロデュース、『クロール ―凶暴領域―』(19)のアレクサンドル・アジャが監督を務める奇妙で恐ろしいサイコホラー。登場人物は、隔絶された森の中で暮らす母親と、一度も森から出たことがない2人の息子。小屋に住む彼らは、外に出る時必ず体にロープを縛り付けなければならないというルールがある。その理由とは?
ステージに登壇したベリーは「この映画は、いままで見たことがない本当に奇妙な設定なんです。そのため、リアリティを持って見せるのはとてもチャレンジングなことでした」。また自身も2人の子どもを持つベリーは「この映画は母親として、どうやって子どもたちを守るのかを改めて思い起こさせてくれました」と語っている。
ユニバーサル・ピクチャーズ
『SPEAK no EVIL』(北米9月13日公開)
ジェームズ・マカヴォイ主演で贈る、北欧初のヒューマンホラー『胸騒ぎ』(5月10日日本公開)リメイク『SPEAK no EVIL』(9月13日米公開)の予告編が初お披露目。田舎の街へ旅行にやってきた家族が意気投合した夫婦の家に招かれるも、徐々に違和感と恐怖に脅かされていく。
『Nosferatu』(北米12月25日公開)
『ライトハウス』(19)のロバート・エガース監督がメガホンを取る、吸血鬼を題材にした映画『Nosferatu』のファーストルックが公開。本作は1922年のF・W・ムルナウが監督した映画に基づいており、1978年にも同名の映画『ノスフェラトゥ』がリメイクされているが、エガース版は新しい解釈が加えられた作品になっているという。出演はウィレム・デフォー、ビル・スカルスガルド、ニコラス・ホルト、リリー=ローズ・デップ、アーロン・テイラー=ジョンソン、エマ・コリン、ラルフ・アイネソン、サイモン・マクバーニーら。
『WOLF MAN』(北米2025年1月25日公開)
『透明人間』(19)のリー・ワネル監督最新作として、クラシック・モンスターとして名高い狼男を題材とした作品であることが発表された。出演は『哀れなるものたち』(上映中)のクリストファー・アボット。
人気ホラー・フランチャイズ
このほか、ホラーファンからカルト的な人気を獲得した、ブラムハウスが手掛ける2作品の続編情報が発表された。今年の2月に日本公開を迎えた同名ホラーゲームを映画化した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』続編が2025年9月に、そして“ミーガン・ダンス”でお馴染みの『M3GAN/ミーガン』続編も2025年公開が決定している。