伝説のミュージカルが20年の時を経て4Kで復活!『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』6月劇場公開
ジェラルド・バトラーが主演を務めたミュージカル映画『オペラ座の怪人』(04)が、公開から20周年のアニバーサリーイヤーにタイトルを『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』として6月14日(金)より全国公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルが到着した。
本作はガストン・ルルーの小説をもとに、アンドリュー・ロイド=ウェバーが1986年に作曲し、ロンドン・ウエストエンドにあるハー・マジェスティーズ劇場で初演されたミュージカル「オペラ座の怪人」を、2004年にロイド=ウェバー自身が製作、作曲、脚本を務め、『バットマン・フォーエバー』(95)などのジョエル・シュマッカー監督が映像化したミュージカル映画。
刺激と絢爛、情熱の時代であった19世紀パリ・オペラ座では仮面をつけた謎の怪人ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続いていた。ファントムは若く美しいオペラ歌手クリスティーヌに才能を見出し、彼女に音楽の手ほどきをし、クリスティーヌはファントムを“音楽の天使”と信じてプリマドンナへと成長。幼なじみの青年貴族ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心を惹かれていくが、しかしある日、クリスティーヌはファントムの仮面の下に隠された秘密を知ってしまう。一方怪事件が続くオペラ座では、ファントムを捕まえようとラウルたちが立ち上がる。
原作となったミュージカル「オペラ座の怪人」は、劇団四季によって1988年から日本各地でもロングラン公演が行われていて、世界で1億6000万人が観劇している人気作品。ロイド=ウェバー自身が製作を手がけた映画が2005年1月29日に日本で公開されると、リピーター続出の大ヒットを記録。当時のミュージカル映画史上最高興行収入を突破し、全世界興収の40%以上を日本が占めたという伝説級の作品だ。映画版では、舞台で描かれていないファントムの出生の秘密やラウルとの決闘シーンも追加されている。
パリ・オペラ座を舞台にした豪華絢爛な美術と衣装や装置の数々、高さ約5m、幅4m、2万個からなるスワロフスキー・クリスタル製のシャンデリアは圧巻。巨大なシャンデリアが落ちていくクライマックスの名シーンは息をのむスペクタクルだ。また、メインテーマ曲の「The Phantom of the Opera」をはじめ、名曲の数々は、きっと誰しもが耳にしたことがあるはず。主演のバトラーをはじめ、エミリー・ロッサム、パトリック・ウィルソンら主要キャスト3人は全ての歌唱を本人が行い、映画のためにロンドンのアビーロードスタジオにてフルオーケストラで収録された。第77回アカデミー賞撮影賞、美術賞、歌曲賞(「Learn To Be Lonely」)にもノミネートされ、世界的に高い評価を得た。
このたび解禁された本作のポスタービジュアルは、仮面舞踏会の上で巨大なシャンデリアが輝き、アイコニックな赤いバラが一輪添えられているというデザイン。仮面をかぶったファントムと、クリスティーヌの恍惚の表情も見ることができる。
日本でも親しまれているミュージカルの代名詞的作品を映画化した本作。20年の時を経て4K画質でよみがえった壮大かつ美麗な映像と珠玉の楽曲を、映画館で味わい尽くそう。
文/スズキヒロシ