岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補ら『若き見知らぬ者たち』新キャスト決定
磯村勇斗主演、福山翔大共演で『若き見知らぬ者たち』が10月11日(金)より公開される。このたび、岸井ゆきの、染谷将太、霧島れいか、滝藤賢一、豊原功補ら新キャストが解禁となった。
『佐々木、イン、マイマイン』(20)で、若者から圧倒的な支持を得た内山拓也監督の商業長編デビュー作である本作。監督自らが脚本を書き上げたオリジナル作品となっており、昨年9月14日にクランクインしている。企画段階から、海外配給会社の注目を集めていた本作は、フランス、韓国、香港そして日本の4つの国と地域での共同製作となった。主演の磯村が演じる風間彩人は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母、麻美の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。そこには福山翔大演じる彩人の弟、壮平も同居し、同じく、借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れていた。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人の日向との小さな幸せを掴みたいと考えている。しかし、彩人の親友の大和の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜、彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまうのだった。
磯村演じる主人公、彩人の恋人である日向役に決定したのは、『ケイコ 目を澄ませて』(22)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した岸井。看護師として日々忙しく働きながらも、難病の彩人の母親を献身的に世話をする姿を繊細に演じている。また、彩人とは高校時代のサッカー部仲間で、1児の父親となった彩人の親友の大和役に染谷、夫を亡くし、難病を患った現在は介護が必要となった彩人の母親、麻美役に霧島、国家権力を盾に傲慢な態度で街を取り締まる警察官の松浦役に滝藤、彩人と壮平の亡くなった父親で警察官だった亮介役に豊原功補が決定した。
日向役に決定した岸井は「いままでずっと、映画制作に憧れて、俳優部として自分にできることはなんだろうと考えてきましたが、この脚本を読んだ時、作品のためはもちろん、これからの女優としての自分のためにも、できることがあるかもしれないと思いました」と本作に関してコメント。また、染谷は「磯村くん演じる彩人が危うく儚い存在で、翔大くん演じる壮平は心も身体も使い果たし。本当に皆さんが素敵で素敵で。いままで見た事がない人の表情がこの映画には詰まっていると確信しております」と語っている。
既に発表済みの主演の磯村、共演の福山も含めて、フレッシュかつ実力のある俳優たちが並ぶ本作。彼らが奏でるアンサンブルをぜひ劇場で体感してほしい。