もしヒトラーが生きていたら…『お隣さんはヒトラー?』公開決定!場面写真で2人が見つめるものとは
“ヒトラー南米逃亡説”をベースに、アドルフ・ヒトラーが隣に引っ越してきたら…と大胆な世界線を描いた『お隣さんはヒトラー?』。本作の全国公開が7月26日(金)に決定し、あわせて場面写真も公開された。
ユダヤ人の迫害や虐殺、アウシュビッツ収容所での実話をもとにした作品など、数々の悲劇を語り継いできたナチス映画。歴史の真実に迫るシリアスな作品が多いなか、本作は“もし、アドルフ・ヒトラーが生存していて、隣家に引っ越してきたらどうなる?”と、斬新な切り口で表現している。
本作の舞台は第二次世界大戦終結から15年が経過した、1960年の南米コロンビア。ちまたでは、アルゼンチンで逃亡生活を続けていたヒトラーが拘束された、と話題になっていた。そんななか、主人公のポルスキー(デヴィッド・ヘイマン)は町外れの一軒家に1人で暮らす。彼はナチスドイツ政権や同盟国によるユダヤ人の迫害、虐殺によって家族を失った老人だ。彼は穏やかな余生を過ごしていたある日、ドイツ人のヘルツォーク(ウド・キア)が隣家に引っ越してきた。ヘルツォークの青い瞳を見た瞬間、“彼はヒトラーではないか”と疑いはじめる。ユダヤ人団体にヒトラーだと訴えるも信じてもらえない。そこでポルスキーは、ヘルツォークをカメラで隠し撮りしたり、ヒトラーに関する本を集めたりと証拠をつかもうと奔走する。ヘルツォークに疑いの目を向ける一方、互いの家を行き来してチェスをプレーするほどの関係に発展。次第に距離を縮める2人だが、ポルスキーはヘルツォークをヒトラーだと決定づけるある場面を目撃してしまうのだった。
公開された場面写真の中には、ヘルツォークが真剣な眼差しで遠くを見つめるシーンや、2人がチェスをプレーしながら会話するカット、敷地の塀越しになにかを話す2人の姿も。ヒトラーの特徴の1つである“灰色がかった青い瞳”を持つヘルツォークの目に写るものとは一体?
ユーモラスかつ大胆なアプローチで描いた『お隣さんはヒトラー?』。これまでのヒトラーやナチスを題材にした映画とは一線を画す、観る人の心を揺さぶる作品に仕上がっている。ポルスキーが目撃したヒトラーだと確信する場面とはなんなのか?そして2人の関係性はどのような結末を迎えるのか?劇場公開が待ちきれない!
文/壁谷雪乃