世界中で話題になった「ムービング」や「涙の女王」がノミネート!第60回百想芸術大賞の有力候補をチェック【ドラマ編】
コメディエンヌから個性派、子役が活躍!俳優賞から目が離せない!
韓国ドラマファンが特に気になる賞レースが主演と助演、そして新人俳優賞だろう。
個性の強いキャラクターを地に足のついた演技でリアリティある人物として表現した役者陣も名を連ねた。自分の外見にコンプレックスをもつ女性の数奇な半生を描いた「マスクガール」(Netflixで配信中)からは、新人女優賞に主人公モミ役のイ・ハンビョルと、モミに心酔する青年オナムを演じたアン・ジェホン、オナムの母キョンジャ役のヨム・ヘランがノミネート。
韓国の因習にまつわるミステリー「ソンサン ー弔いの丘ー」(Netflixで配信中)で、ストーリーの鍵を握る青年ヨンホを怪演したリュ・ギョンスも、助演男優賞の候補に挙げられている。
熱心な韓国ドラママニアのみならず、評判を聞きつけた新たなファンも増えたという「私の夫と結婚して」(Amazon Prime Videoで配信中)。夫と親友に裏切られて殺された主人公の痛快かつ劇的な復讐劇の本作で、不倫相手と共謀してパク・ミニョン演じる妻を殺害した夫、ミンファンに扮したイ・イギョンも助演男優賞を競い合う。
一度は諦めた医師への道へ再チャレンジする主婦の奮闘記「医師チャ・ジョンスク」(Netflixで配信中)でコメディエンヌの本領を発揮したオム・ジョンファも、主演女優賞にノミネート。ベテランとして多くの後輩俳優のロールモデルともなっている彼女が、今年の百想芸術大賞でも輝く瞬間が訪れるかもしれない。
その他、ある日突然お尻に触ることで相手の心がわかるようになった獣医が織りなすサスペンスコメディ「ヒップタッチの女王」(Netflixで配信中))で、主人公の強烈な親友オッキを熱演したチュ・ミギョン、都会で挫折した写真家が故郷へ戻ったことから始まるヒーリングストーリー「サムダルリへようこそ」(Netflixで配信中)で、主人公サムダルの姉ジンダルを好演したシン・ドンミがそれぞれ助演女優賞を争う。
大人たちに負けない韓国の子役俳優にも注目。「誘拐の日」(Amazon Prime Videoで配信中)で、誘拐の被害者でありながらお人好しな犯人をリードする天才少女ロヒを演じた子役、ユナも新人俳優賞の候補に挙がっている。
こうした熾烈な戦いに割って入るにが、今年3月から配信開始された「涙の女王」(Netflixで配信中)だ。最終回の視聴率も記録的で、韓国tvN局で放送された歴代ドラマでは「愛の不時着」を超えた。とにかく好評を耳にすることが多い本作からは、主演のキム・スヒョンが主演男優賞にノミネート。デパート業界の女王で妻ヘインに振り回されながらも彼女を愛する姿がファンを虜にした。
なお5月7日(火)当日、授賞式に先立ち15:00よりレッドカーペットも行われる。お気に入りの俳優や作品の雄姿をぜひ見届けていただきたい。
文/荒井 南