新垣結衣「原作が大好きで思い入れがあります!」主演映画『違国日記』完成披露舞台挨拶で笑顔

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新垣結衣「原作が大好きで思い入れがあります!」主演映画『違国日記』完成披露舞台挨拶で笑顔

新垣結衣がオーディションで抜擢された早瀬憩とW主演を務める映画『違国日記』(6月7日公開)の完成披露上映会が5月9日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、新垣、早瀬、夏帆、小宮山莉渚、瀬田なつき監督が登壇し、映画の見どころや撮影時の思い出を語った。

ヤマシタトモコの同名漫画を映画化した本作は、人見知りな女性小説家と人懐っこい姪の奇妙な共同生活を描くヒューマンドラマ。大嫌いだった姉を亡くした35歳の小説家、高代槙生に新垣、姉の娘で15歳の田汲朝に早瀬が扮し、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なるかけがえのない関係を築いていく様子を描く。

パッツン前髪で登場した新垣結衣
パッツン前髪で登場した新垣結衣

「原作がとても大好きで、すごく思い入れがあります」とニッコリの新垣は、「と同時に(観てもらうことに)緊張しています」と話し、どのような反応が返ってくるのか楽しみだと期待を込めた。槙生の役柄について「映画の『違国日記』ではあるけれど、原作で描かれている槙生ちゃんをどうにか染み込ませて、落とし込んで表現したいと思っていました」と役作りを振り返り、クランクアップの瞬間までどういう表現をしたらいいのか、ずっと考え、悩んでいたと明かした。演じる際にはカメラが回る「よーい」の掛け声のタイミングで槙生の表情を思い浮かべるようにしていたという。「そうすることで、自然とスイッチをいれてくれるような気がして。そんな風に(役を)積み上げていきました」と笑みを浮かべた。

早瀬憩はオーディションを振り返り「大変でした」としみじみ
早瀬憩はオーディションを振り返り「大変でした」としみじみ

今回が初めての舞台挨拶という早瀬は「舞台挨拶や、お客さんと直接会うこと自体初めて。すごく緊張していて、(舞台挨拶前は)ずっと結衣さんにすがりついていました」と告白。「どうですか?実際に(舞台立ってみて)」と新垣から感想を求められると、「びっくりしています、すごく緊張しています」としながらも、「優しいお客さんたちで本当にうれしいです。こんなに観てくれる人がいるということにすごく感動しています」と喜びを表現していた。撮影時は朝と同じ15歳だった早瀬。「監督がそのままの私でいてくれていい、と言ってくれたので、いい意味で肩の力を抜いて朝を演じることができたと思っています」と胸を張ると、新垣らキャスト陣、そして会場からも大きな拍手が湧き起こっていた。

新垣演じる槙生の友人、醍醐を演じた夏帆
新垣演じる槙生の友人、醍醐を演じた夏帆

槙生の友人、醍醐奈々を演じた夏帆が「醍醐が出てきたらパッと明るくなる存在でありたいと思っていました。私自身、明るいタイプではないけれど、槙生と朝の2人でいる時間が多かったから、撮影中もそれ以外でもパーっと明るくなるようにというのは毎回意識していました」と撮影時に心掛けていたことを明かすと、「まさにそうだった。ありがたかったです」と反応した新垣。新垣の感謝の言葉に夏帆は「そう言ってもらえるとうれしい!」と顔を見合わせ微笑み合っていた。

フォトセッションの様子
フォトセッションの様子

映画に登場する餃子を作るシーン、朝が文化祭で歌うシーンなどは、キャスト、監督共にかなりお気に入りの様子。瀬田監督は「好きなシーンを挙げていったらキリがない。決められないくらいすてきなシーンがあるので、いろいろなところに注目して!」とおすすめ。槙生と朝が海辺で会話するシーンもお気に入りと追加した新垣は「2人が出会えたことで見える世界が広がっていく。その心地良さのようなものを感じていただけたら、みたいなことを出演発表時にコメントしたのですが、まさにそんなシーンになっています」と笑顔でアピールした。

キャストのお気に入りは餃子作りのシーン
キャストのお気に入りは餃子作りのシーン

イベントではタイトルにちなみ「行ってみたい国、行ってみたい世界」を発表する場面も。「空を見るのが好き」という新垣は「青空も曇りの空も星空も好き。絵に描かれているような宇宙を見てみたいと思います。実際見るとすごく怖いだろうなと思うし、自分がちっぽけに見えてしまいそうなので悩みどころだけど、ちょっとファンタジーな世界、ひらけた世界は見てみたいです」と目を輝かせた。隣で聞いていた夏帆も「宇宙って言おうと思った!」と話すと、「気が合うね」と笑顔になった2人。旅行好きの夏帆は「次の休みにどこに行くのか考えるのが楽しみ。いまはアイスランドに行きたいと思っています!」とワクワクの表情を浮かべていた。


弾ける笑顔の新垣
弾ける笑顔の新垣

最後の挨拶で新垣は「とても温かい映画になりました。違う人間だから、すべてをわかり合うことはできない。ぶつかることもあるかもしれないけど、寄り添って日々を過ごすことができることを感じられる映画です」とアピールし、大きな拍手を浴びながらイベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

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