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撮影裏話アリ!映画『シティーハンター』の世界観に没入できる聖地巡礼スポット

コラム

撮影裏話アリ!映画『シティーハンター』の世界観に没入できる聖地巡礼スポット

ゴジラロード、シネシティ広場、靖国通り…『シティーハンター』なら新宿で撮るしかない!

冴羽獠(鈴木亮平)を捜しに歌舞伎町にやってきた槇村香(森田望智)
冴羽獠(鈴木亮平)を捜しに歌舞伎町にやってきた槇村香(森田望智)[c] 北条司/コアミックス 1985

兄の仇をうちたい香が獠を捜し彷徨うシーンで登場したセントラルロード。『シン・ゴジラ』(16)公開時に劇中のゴジラの体長と同じ118.5mで登録し「ゴジラロード」と命名された場所。巨大オブジェ「ゴジラヘッド」を撮影する観光客も多く見られるスポットだ。彷徨う香が行き交う人々の姿から普段のゴジラロードの雰囲気が感じられる。

くるみ(華村あすか)を捜しに行った場所は…
くるみ(華村あすか)を捜しに行った場所は…[c] 北条司/コアミックス 1985

コスプレイヤーのくるみ(華村あすか)を捜しだすべく、香が必死に聞き込みをするシーンで登場するシネシティ広場。ここではTOHOシネマズ 新宿の前を走るロケを実施。ゴジラロード同様、キャストが通るルートにエキストラを配置することで、この場所でのロケが可能であることを提示。過去には撮影で失敗してしまった事例がある場所だけに、押田プロデューサーは「いい事例が作れたのは本当にうれしい。今後(この場所で)ロケができるようになる可能性を作れたかなと思っています」と喜んでいた。ゴジラロードもシネシティ広場も「捜す」シーンで登場するため、この界隈でよく目にするスポットが次々と映しだされ、「冴羽獠はここ新宿にいる」という感覚にさせてくれる。

獠の部屋兼事務所の屋上からの景色
獠の部屋兼事務所の屋上からの景色[c] 北条司/コアミックス 1985

獠の部屋兼事務所の屋上は「東京ビジネスホテル」で撮影。香が兄への想いを爆発させる印象的なシーンだ。「初めて香の感情が出るシーン。夕陽も考慮する必要があったのですが、OKが出たあとも『もう1回やりたい』との声が出て。鈴木さん、森田さん、そして監督が演技的にも演出的にもみんながこだわり、苦労して撮影したシーンの一つです」と押田プロデューサー。夕日に染まる新宿をバックにした美しくエモーショナルなシーンが誕生した。

赤いミニクーパーの助手席には槇村秀幸(安藤政信)の姿が。ジーンとするワンシーン
赤いミニクーパーの助手席には槇村秀幸(安藤政信)の姿が。ジーンとするワンシーン[c] 北条司/コアミックス 1985

夜の新宿を赤いミニクーパーが靖国通りを走るシーンも印象に残る。香と食事の約束をしている槇村を助手席に乗せ、獠がハンドルを握る。鈴木はミニクーパーを運転するために、マニュアルの運転免許も取得した。ラストでミニクーパーが走るシーンは、自身は映っていないが鈴木のお気に入りでもある。このシーンの撮影でこだわったのは朝日。車内からの実景なので、撮影自体はそれほど大変なものではなかったが、ビルに光が当たる時間、ガラスに朝日が映る角度、空撮の空の光とも合わせるために、夜明けのロケハンを何度も行ったそう。「準備はかなり大変だったけれど、本当にいいシーンになりました」と押田プロデューサーも大満足のようだ。


ほかにも、冒頭には「新宿ピカデリー」の屋上から空撮した映像を使用、さらに新宿西口のビジネス街や都庁周辺の道路でも撮影が行われた。獠と冴子が夜に事務所内で密会するシーンは、東京都庁の展望台で撮影するなど、新宿の名所があちこちに登場している。


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