「4人で過ごした青春は本物」「歌声のかわいさに圧倒」…”推し”がいる人必見!青春物語としての『トラペジウム』の秀逸さ - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「4人で過ごした青春は本物」「歌声のかわいさに圧倒」…”推し”がいる人必見!青春物語としての『トラペジウム』の秀逸さ

コラム

「4人で過ごした青春は本物」「歌声のかわいさに圧倒」…”推し”がいる人必見!青春物語としての『トラペジウム』の秀逸さ

「思い出を共有できる友人」になっていく東西南北の友情

様々な計画を実行していくゆうの行動があって、出会うはずのなかった4人はつながる。彼女たちが育む友情、アイドルグループという特殊な関係性にも言及されている。

「東西南北の楽曲が収録されたCDをそれぞれが手にして集まったシーンがあるのですが、グループとして得られたものの象徴があることで、4人の関係、時間の尊さがさらに感じられた」
「励まし合ったり、不安に押し潰されそうになったりするなか、東西南北の4人が集まり円陣を組むシーン。1歩踏み出して輝く4人に感動!」

忙しくも充実した日々を送っていた
忙しくも充実した日々を送っていた[c]2024「トラペジウム」製作委員会

ゆうにとってアイドルになることは絶対的な目標であり、くるみ、蘭子、美嘉の3人はその達成のために不可欠な存在だと捉えている。それだけに、アイドル活動に対するモチベーションの違いから、ぶつかったり、関係性が崩れてしまったことも。そういった壁を乗り越えながら、本物の友情を手にする姿は大きな感動を呼ぶはずで、「夢を叶えるって決して綺麗事だけじゃない。でもその思い出を共有できる友人がいる。それはかけがえのない、すてきなコトだ」といった感想も数多く見られた。

ゆうにとって、くるみ、蘭子、美嘉の存在はなんだったのだろうか?
ゆうにとって、くるみ、蘭子、美嘉の存在はなんだったのだろうか?[c]2024「トラペジウム」製作委員会

「アイドルの第一線を張ってきた」高山一実だから描けたリアルな視点

原作小説には、乃木坂46のグループとしての発展を支えてきた高山自身の経験や葛藤が注ぎ込まれており、映画の制作にも携わっている。そういった要因からも、ゆうのアイドルに対する考え方、視点にはどこかリアリティを感じることができる。

「『アイドルはこうでなくては』という固定概念がゆえの挫折。リアルです」
「光も影も自らのなかに共存させるアイドルの姿に、アイドルの第一線を張ってきた高山さんが描いたからこその深みを感じることができました」
「かずみんにしか書けないアイドルの表も裏も見事に描写されていて、アイドル、アーティストが好きな人にはぜひ観てほしい作品です!」

【写真を見る】原作者、高山一実の経験も込められた、主人公ゆうのアイドルに対する考え方や視点
【写真を見る】原作者、高山一実の経験も込められた、主人公ゆうのアイドルに対する考え方や視点[c]2024「トラペジウム」製作委員会

アニメーションになったことで、文章で表現されていたゆうたちの姿形、表情、動きなどが可視化された映画『トラペジウム』。”ゆうたちはこんなふうに歌って、踊っていたんだ”という原作小説からさらに進んだ新たな感動を与えてくれる。小説を読んでいた人からは以下のようなコメントが。

「とっても心が温かく、キレイになる映画でした!事前に小説版を読んでいたので、映画では違った見方もできて楽しみながら鑑賞できました!」
「原作ではあまり描かれていない、アイドルとして歌い踊る東西南北を新曲と共に観ることができ、原作を読んだ身として最高でした!」
「映画ならではのアイドル表現やアイドルのテーマなどを膨らませて、より魅力的な作品に仕上がっていました」
「歌唱シーンの4人の歌声のかわいさに圧倒された。映画化によって、原作のよさに躍動感が加わって最高の作品に仕上がっていた」

デビュー曲のお披露目に向けて、歌とダンスのレッスンで忙しい毎日に
デビュー曲のお披露目に向けて、歌とダンスのレッスンで忙しい毎日に[c]2024「トラペジウム」製作委員会

なにかに一生懸命に取り組んでいる人は、周囲に感動や勇気を与えてくれる。本作でのゆうたちの踏ん張りを見ているうちに、知らず知らずのうちに応援していたという人も。「推しがいる人には絶対観てほしい感動作品」の言葉通り、アイドルやアーティストを応援=“推し”てきた人にもオススメしたい作品になっている。

ゆうにとってアイドルは絶対的な目標
ゆうにとってアイドルは絶対的な目標[c]2024「トラペジウム」製作委員会

青春ならではのきらめきと痛み、友情、そしてリアルなアイドル像。ゆうたち4人が駆け抜ける輝きと苦難の連続を通して、『トラペジウム』は観る人に様々な感情を浮かび上がらせる。原作を読むことで映画をより楽しむことができるので、一度観たという人も小説を読み直して再び劇場へ向かってみてはいかがだろうか?


構成・文/平尾嘉浩


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