ファイルーズあい、『マッドマックス:フュリオサ』の魅力を熱弁!新境地を開き「フュリオサに出会えてよかった」

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ファイルーズあい、『マッドマックス:フュリオサ』の魅力を熱弁!新境地を開き「フュリオサに出会えてよかった」

「マッドマックス」シリーズ最新作となる『マッドマックス:フュリオサ』(5月31日公開)のジャパンプレミア試写イベントが5月22日にグランドシネマサンシャイン池袋で開催され、主人公である“怒りの戦士”フュリオサ役の日本語吹替えを担当するファイルーズあいが登壇した。

『マッドマックス:フュリオサ』(5月31日公開)のジャパンプレミア試写イベントが開催された
『マッドマックス:フュリオサ』(5月31日公開)のジャパンプレミア試写イベントが開催された

本作は、圧巻のノンストップ・カーアクションで観客を熱狂させた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)のジョージ・ミラー監督が、再び世界に放つシリーズ最新作。シャーリーズ・セロンが演じた「マッドマックス」サーガ“最強の戦士”フュリオサの怒りの原点を、アニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースの共演で描く。絶大な人気を誇るシリーズの最新作とあって、コスプレに身を包んだファンも多く見受けられた会場は、始まる前から熱気ムンムン。ファイルーズは「怒り、解放していますか?」と声を弾ませ、「(観客の)ファッションやメイクにも現れていますね。『マッドマックス』シリーズが大好きなんだということが、身体や心でも表現している方がたくさんいる。私も皆さんの熱量を浴びることができて光栄です」と観客の興奮を肌で感じた喜びを語った。

【写真を見る】クールなブラックコーデで『マッドマックス:フュリオサ』ジャパンプレミアに登場したファイルーズあい
【写真を見る】クールなブラックコーデで『マッドマックス:フュリオサ』ジャパンプレミアに登場したファイルーズあい

テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の空条徐倫役や、「チェンソーマン」のパワー役などで知られ、“戦う女性キャラ”を演じることに定評のあるファイルーズ。キャスティングされたことが「光栄」と切りだしたファイルーズは、「フュリオサは多くを語らないキャラクターだからこそ、声でどうやって表現したらいいのかという葛藤もいっぱいあった。アニャさんがフュリオサに持っているイメージを目で表現しているので、彼女の目の芝居を邪魔しないように、日本語だからこそできる表現を汲み取れるように演じました。彼女を観てほしいという気持ち」と役者とキャラクターに寄り添いながら演じたと話す。

フュリオサはセリフが少ないキャラクターだと明かしたが、ファイルーズは「声の表現者として、一つ一つのセリフに魂を込めた。いままでやったことのない演技の方向性で、役者としても感銘を受けた作品」としみじみ。「最初のセリフが、ある武器の名前を叫んで『撃て!』というんですが、私は低い声のイメージでやっていた。監督や皆さんとお話しして、『彼女はまだこの時点では未成熟。まだ少女感がある。野生のままに生きている感じをだしてほしい』ということで、地声に近いところで、がなりまくった。普通にしゃべっている時も、喉ガラガラなのかなという感じ。そのほうが、水も貴重な世界観を表現できることに気づいた。新しいファイルーズあいの引き出しを見つけられて、フュリオサに出会えてよかった」と新境地を開いたと告白した。

ファイルーズあい、「勇気をもらった」と告白
ファイルーズあい、「勇気をもらった」と告白

アフレコは「最後のほうに1人で臨ませていただいた。収録済みの皆さんのお声を聴きながら、理解して臨んだ」というファイルーズ。「皆さんの声量がすごすぎた。Apple Watchをつけていたんですが、休憩中に通知を見たら『90デシベル以上の音が聴こえています』という注意喚起みたいなものが出ていた。それが出ちゃうくらい、マッドでマックスな声量。だからこそ、人の心に訴えかけるような作品になるんだなと思いました」と誰もが迫力の声を響かせていると証言していた。

さらにフュリオサの魅力について、ファイルーズは「まず『怒りのデス・ロード』を観た時の印象は、タフで自立していて、ついて行きたくなるような魅力がある。人間そのものを惹きつける魅力がある、強さの権化」と表現。「今回のフュリオサは、まだ危うさがちょっとある。最初に見たフュリオサが完璧だったからこそ、こうやって人間は成長していくんだなと、1人の人間の人生を見ているようだった。自分も努力すれば、『怒りのデス・ロード』のフュリオサみたいになれるんじゃないかと勇気をもらった」とたくさんの刺激をもらった様子。「前代未聞のカーアクション」にもたっぷりと魅了され、「アフレコが終わった時には、運転する時も狙われているんじゃないかと、怖くなってしまったくらい(笑)。アイメイクも濃くしたくなりました。それくらい映画を観終わった後にも没入感を得られる映画」と本作の見どころについて熱弁が止まらなかった。

ファイルーズあいが、生アフレコにも挑んだ
ファイルーズあいが、生アフレコにも挑んだ

またステージでは、生アフレコを披露する場面もあった。ファイルーズは「すごい声量がありますが、耳がキーンとならないように気をつけてください」と呼びかけつつ、「私がフュリオサだ!」「あの男は私が仕留める!」「すべて取り戻す!」「私を覚えている?」などフュリオサの決めセリフをお見舞い。シビれるようなパワフルな演技に会場からは大きな歓声と拍手が上がった。ファイルーズは「いま来てくださっている皆さんは、『マッドマックス』が大好きな皆さん。受け入れてもらえるかドキドキでした。笑顔や拍手をいただけて、ここにいていいんだと思えた。フュリオサ同様、強い気持ちになれました」と観客の反応に感激しきりだった。


熱っぽいトークとアフレコで会場を盛り上げたファイルーズ。最後には「怒りを抱えて生きてきたフュリオサが主人公。私たちも日常生活で怒りを覚えることがたくさんある。彼女が取り繕わず、本気で自分の過去や怒り、未来に立ち向かう向かうために復讐を成し遂げる。そんな姿を見ていると、勇気づけられて力をもらえる」と熱っぽく語り、「私も怒りを発散しているんだというくらい、爽快感もハンパない。観るサンドバックみたいな映画」とにっこり。「観終わった後は、ひと殴りしたような爽快感がある。普段の怒りを劇場で発散させて、フュリオサと一緒に戦っていきましょう!」と声を大にして、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

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