「2Dと3Dを切り替える表現が気持ちいい」「狂気的なまでの矜持に心打たれた」と感想続々!アニメーション映画として再構築された『トラペジウム』の魅力

コラム

「2Dと3Dを切り替える表現が気持ちいい」「狂気的なまでの矜持に心打たれた」と感想続々!アニメーション映画として再構築された『トラペジウム』の魅力

“アイドルになること”をあきらめない主人公、ゆうの執念

「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」の4箇条を自らに課し、立てたプランを一つ一つ実行に移していくゆうのアイドルに懸ける想いは凄まじく、執念と言っていいほど。そんな主人公、ゆうのキャラクターにも様々な意見が寄せられている。

「現実に否定されようと、何度でも立ち上がり、“アイドルになりたい気持ち”をあきらめず努力するゆうちゃんは、誰よりもカッコイイ。叶えたい夢がある人は、前だけを見てひたむきに歩き続ける彼女の姿に、きっと背中を押してもらえると思う」
「“アイドルになる”という夢を夢で終わらせないよう目標を立てて行動するゆうがすばらしかったです。何事もあきらめずに行動を起こせば夢は叶うのだと思いました。すてきな作品を観させていただきありがとうございました」
「夢に向かって目標を立て、計画し行動する。やるべきことをすれば夢は叶うのです。主人公の強い意志と行動力はすごい」
「“アイドル”に憧れた主人公はなりたいものになりたくて突進する。なり振り構わず、仲間たちの迷いも顧みず。当然の結果としてその目論見は破綻する。だけど、懸命に突っ走った日々は無駄ではなかった。ちゃんと糧になった。よかった」
「狂気を感じるほど必死になれることがあるってとてもすごいことだと思う」
「学びや挫折、衝突、紆余曲折ありつつも、実のところは終始、芯が一切ブレていない東ゆうのアイドルに対する狂気的なまでの矜持に心打たれました」
「若さゆえに暴走こそしたけれど、そこにあったのは純粋な憧れと情熱。そんな彼女だからつなぐことのできた絆がとても美しい物語でした」

アイドルに興味のなかった3人を巻き込むゆうの行動は、時に周囲を顧みない身勝手な行動に映るかもしれない。しかし、そのエゴの強さは彼女がアイドルに懸ける情熱そのものであり、そのまっすぐさに心打たれたという人は多い。

夢へのステップをどんどん駆け上がり、ワクワクが止まらないゆう
夢へのステップをどんどん駆け上がり、ワクワクが止まらないゆう[c]2024「トラペジウム」製作委員会

原作小説の魅力を映画として再構築した構成力

単行本240ページほどの原作小説を約90分に再構築した映画『トラペジウム』。ゆうたち4人がアイドルデビューを目指し、挫折や衝突を経てそれぞれが夢に向かって突き進むストーリーだけでなく、局面ごとの心情を的確に観客に伝える構成を絶賛するコメントも。

「たったの1時間半で、アイドルという仕事、アイドルという生き様の眩しさ、その輝きがもたらす美しさを心に刻みつけられました」
「『東西南北』の出逢いと絆。アイドルグループとして大成することはなかったが、その過程にはそれぞれの未来につながる青春が確かにあった」
「たしかに主人公には自分勝手な部分があったが、それぞれが夢を叶えて再会したラストシーンはすばらしかった」
「かわいい女の子たちが青春するだけじゃない、人である限り、欠点やすれ違い、失敗もある。そこからなにを得るのかが描かれた作品だと感じました」
「青春キラキラの眩しいかわいいだけの作品かと思ったらそんなことはなくて、主人公の成長ドラマが詰まっている」
「東さんのアイドルに対する想いがきれいにまとまっていました。あっという間の1時間半で作品を満喫できました。東西南北最高!!」
「一般高校生がアイドルになるための計画力と行動力に賞賛です。(東西南北の)みんなもアイドルになった経験から将来の道を決めて進む姿に感動しました」

一つの目標に向かって努力する4人は特別な絆が生まれていたが…
一つの目標に向かって努力する4人は特別な絆が生まれていたが…[c]2024「トラペジウム」製作委員会


原作小説の魅力を最大限に生かしたストーリーにアニメーションならではの映像表現。そして、正しいだけじゃない、主人公ゆうのひたむきさが大勢の共感を呼んでいる『トラペジウム』。ここで紹介したコメントを見て興味を持ったという人に観ていただきたいのはもちろん、すでに鑑賞したという人も何度も劇場であの感動を味わってほしい。

構成・文/平尾嘉浩


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