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「イカゲーム」に「マトリックス」も!「スター・ウォーズ」シリーズをひっくり返す重要作「アコライト」のクリエイター&キャストを総まとめ

コラム

「イカゲーム」に「マトリックス」も!「スター・ウォーズ」シリーズをひっくり返す重要作「アコライト」のクリエイター&キャストを総まとめ

映画という枠を超えて広がり続ける空前のエンタテインメント「スター・ウォーズ」。銀河を舞台に繰り広げる光と闇の戦いの“原点”に迫るドラマシリーズ最新作「スター・ウォーズ:アコライト」が6月5日(水)よりディズニープラスで独占配信される。『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』の約100年前を舞台にした本作は、ジェダイ黄金期の時代にダークサイドの闇が芽吹いていく物語だ。

 ジェダイが台頭する光の時代になにが起きたのか?
ジェダイが台頭する光の時代になにが起きたのか?[c]2024 Lucasfilm Ltd.

正義の守護者ジェダイ・オーダーのもと銀河共和国に平和があふれていたハイ・リパブリック=“光”の時代に、何者かによるジェダイ殺害事件が発生する。捜査を始めたジェダイ・マスターのソル(イ・ジョンジェ)の前に、ジェダイを去ったかつてのパダワン、メイ(アマンドラ・ステンバーグ)が現れる。

銀河を舞台に壮大なバトルを繰り広げてきた「スター・ウォーズ」だが、ハードアクション・スリラーと銘打たれた「アコライト」では、平和の裏に隠された真実に迫るミステリアスなドラマを展開する。もちろんアクション&スペクタクルも見どころだ。トレーラーでは、フォースを使ったバトルや、色とりどりのライトセーバーが入り乱れる幻想的なアクション、宇宙船が大破するスペクタクルも見て取れる。新機軸を打ちだしながら、しっかり「スター・ウォーズ」らしい見せ場も楽しませてくれるだろう。

“攻め”の姿勢でシリーズに新たな風を起こす…注目のショーランナーは誰?

「スター・ウォーズ」シリーズに初めて参加したレスリー・ヘッドランド
「スター・ウォーズ」シリーズに初めて参加したレスリー・ヘッドランド[c]2024 Lucasfilm Ltd.

このいままでにない「スター・ウォーズ」シリーズを手掛けるのは、個性派&実力派揃いのクリエイター陣だ。製作の指揮を執るショーランナーを務めるのが、ルーカスフィルム初参加となるレスリー・ヘッドランドだ。劇作家としてキャリアをスタートさせ、キルスティン・ダンスト主演のラブコメ『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』(12)で映画監督デビューをしたヘッドランドは、タイムリープを繰り返す女性を描いたNetflixシリーズ「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」でもショーランナーを担当。エミー賞では14部門にノミネートされ、撮影、美術、衣装の3部門に輝いた。そんな彼女は幼いころにオリジナル・トリロジーを観て以来「スター・ウォーズ」の大ファン。本作ではショーランナーのほか、エピソード監督・脚本にも名を連ねている。これまで実写ドラマシリーズは「マンダロリアン」「ボバ・フェット/THE BOOK OF BOBA FETT」「オビ=ワン・ケノービ」「キャシアン・アンドー」「スター・ウォーズ:アソーカ」の5本が製作されているが、女性がショーランナーを務めるのは「アコライト」が初となる。

 ナイフvsライトセーバーのアクション描写にも注目
ナイフvsライトセーバーのアクション描写にも注目[c]2024 Lucasfilm Ltd.

1977年の誕生以来、「スター・ウォーズ」シリーズは強大な悪に抗うジェダイの姿を描いてきたが、本作ではその図式が入れ替わる。「これまで弱者と組織の対立がテーマの一つとして繰り返し描かれてきましたが、本作では悪者たちが弱者でジェダイが組織側になるんです。ジェダイは慈悲深く、“光”の存在だから脅威ではないけれど、彼らの勢力が悪者たちを圧倒的に上回る、そんな時代を描きたかったんです」とヘッドランド。アクション・スリラーというジャンルを含め攻めの姿勢が頼もしい。新機軸を打ちだす一方で「目を覚ましてすぐに悪人になろうと決心する人はいないはず。多くの場合、人々はたくさんの苦しみと闘っていて、それを脅威に感じたり、誰もが自分に敵対していると感じた時に次の行動に移るものです」と語っており、シリーズをとおして脈々と受け継がれてきた“心の中の善と悪の葛藤”というテーマもしっかり継承しているようだ。


エピソード監督にはアンドロイドの死をとおし人とテクノロジーの関係を見つめたA24作品『アフター・ヤン』(21)のコゴナダや、「ウエストワールド」「スタートレック:ピカード」など人気SFドラマを手掛けてきたハネル・カルペッパーなど気鋭の監督たちが参加。プロダクション・デザインにはスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮のSFドラマ「HALO」のソフィー・ベッチャー、音楽にはジョーダン・ピール監督作の常連マイケル・アーベルスと個性派クリエイターが腕をふるう。彼らが「スター・ウォーズ」にどんな世界をもたらしてくれるのかに期待が高まる。

『アフター・ヤン』で高評価を得たコゴナダ監督が「スター・ウォーズ」に参戦
『アフター・ヤン』で高評価を得たコゴナダ監督が「スター・ウォーズ」に参戦[c]SPLASH/AFLO

また「アコライト」は『ファントム・メナス』の約100年前の平和な時代の設定だけに、その世界観も見どころだ。ジェダイたちのコスチュームに優雅さが漂っていたり、銀河共和国の首都惑星コルサントの街並みが『ファントム・メナス』の時代と比較してビルの数や形が違っているなど、デザインワークにも注目したい。ジョージ・ルーカスが敬愛する黒澤明へのリスペクトを込め、『スター・ウォーズ』(77)に『隠し砦の三悪人』(58)や『用心棒』(61)の要素を盛り込んだことはよく知られているが、本作もそれを踏襲しているようだ。トレーラーで確認できる粗末な食堂シーンなどは、まるで侍映画のようなので、細部にも目を凝らしてほしい。

銀河共和国の首都惑星コルサントにあるジェダイ聖堂
銀河共和国の首都惑星コルサントにあるジェダイ聖堂[c]2024 Lucasfilm Ltd.
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