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『赤羽骨子のボディガード』撮影現場に潜入!ラウールのアクションにプロデューサーも満足「かっこよくキマる予感はしていた」

インタビュー

『赤羽骨子のボディガード』撮影現場に潜入!ラウールのアクションにプロデューサーも満足「かっこよくキマる予感はしていた」

「結構心配性なタイプなので、落ち着かせてくれる監督はすごくありがたい」(ラウール)

現場には笑いもありながら、いざ本番に入ると空気は一変する。事前に入念に確認されたスピードで、ゆっくりと上がっていく巨大なシャッター。そこから徐々に見えてくるクラスメイトたちの足元。スモークがたかれ、煌々と輝くライトによって浮かび上がるキャストたちのシルエットに、現場にいる誰もが息をのんでいた。石川組の撮影は非常に丁寧で、一つのカットに対して何度も繰り返しカメラチェックを行いながら進み、スタッフと演者がコミュニケーションを取る場面も何度も見受けられた。

3年4組の登場シーンが撮影された、巨大なシャッター
3年4組の登場シーンが撮影された、巨大なシャッター[c]丹月正光/講談社 [c]2024「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

撮影中、石川監督と頻繁に話していたと語るラウールは「本当に安心感があるんです。僕は結構心配性なタイプなので、落ち着かせてくれる人はすごくありがたくて。僕がダメかもと思っても、カット後『大丈夫でしたよ』って言ってくださる感じは安心できます。でも、妥協はないから、ちょっと僕(の演技)がニュアンス違ったなとか、ちょっとカメラが違ったな、照明が違ったなってなると、絶対にやり直す。そんなところも安心できるので、すごくいい監督だなと思いました」と監督への信頼感をにじませていた。

クラスメイトたちが初めて一堂に会するこのシーンは、もはやクライマックスなのではないかと思ってしまうぐらいボルテージの上がる場面に。しかしラウール曰く、「まだまだ大事なシーンが残ってます。水族館やダンス大会も。アクションも楽しみなんですが、プライベートでなかなか水族館には行けないので、大きな水槽でお魚さん見るのも(笑)!あとは骨子の父親、尽宮正人役の遠藤憲一さんとのシーンですね。“尽宮対威吹”は親子共々面白い関係性なので、そこが上手くいったらいいなって思ってます」と残りの撮影への意気込みを語ってくれた。

「主人公として存在感が埋もれない方がいいなと考え、そこで思い浮かんだのがラウールさんでした」(加藤P)

本作でのラウールの抜擢について、加藤達也プロデューサーは「この原作を映画化すると決めた時、華やかなキャラクターたちのなかで主人公として存在感が埋もれない方がいいなと考え、そこで思い浮かんだのが、規格外な存在感、スケール感でご活躍されているラウールさんでした。この企画をおもしろがっていただけるんじゃないかという、こちらの勝手な想いだけでお願いをしに行きました」と当時を振り返る。


個性的なキャラクターのなかで埋もれない主人公として、真っ先に白羽の矢が立ったというラウール
個性的なキャラクターのなかで埋もれない主人公として、真っ先に白羽の矢が立ったというラウール[c]丹月正光/講談社 [c]2024「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

ラウールと同じくらいのタイミングで声を掛けていたという、ヒロインの赤羽骨子役を演じる出口については、「赤羽骨子は映画のなかで非常に大切な存在だなと認識しながらも、とにかくフレッシュな方にやっていただきたいと思っていました。そして、原作でもそうなのですが、みんなに守られていることに気づかないとか少し抜けた部分もあって、そのかわいらしさが魅力の一つでもある。あざとくなく、天真爛漫に、かつ女性からも共感を得られるような方を考えた時に、出口さんにお任せしたいと直感的に思っていました」と原作のイメージに近いキャスティングができたと喜びをあらわにしていた。

「原作のビジュアルを手掛かりにしてお声掛けをしていきました」(加藤P)

各界から集められた3年4組のキャスティングについては「前提として、役者さんに限らず、芸人さんとか、歌手の方とか、声優さんとか、いろんなジャンルから集めたほうがおもしろいだろうなというのは最初から考えていました。僕が前にやらせていただいたバカリズムさん脚本の『地獄の花園』の時も、OLを男性が演じていたり、年齢もバラバラだったり。僕自身そういう作品が好きなので、今回も同じようにできたらと思っていました。ただ、原作の時点ですでにキャラクターたちが個性豊かに描き分けられていたので、単純に似ている人を探すような意識で最初はやっていました。大叢井はすぐ木村さんだと思ったし、潜水士の幡は潜れないといけないから土佐さんだね、みたいな(笑)。なので、原作のビジュアルを手掛かりにしてお声掛けをしていった感じです」と原作のイメージを壊さないようなキャスティングを心掛けていたことを明らかにした。

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