あふれ出す感情たちに戸惑うライリー『インサイド・ヘッド2』日本版本ポスター
「トイ・ストーリー」、『モンスターズ・インク』(01)など、数々の心温まる感動の物語を贈り届けてきたディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』が8月1日(木)に公開される。このたび大人へと成長していく主人公を描いた日本版本ポスターが解禁となった。
本作は、どんな人のなかにも広がっている“感情たち”の世界を舞台にした物語を描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した感動作『インサイド・ヘッド』(15)の続編。主人公は、友だちとホッケーが大好きで、ちょっぴりお調子者な一面もある明るくて優しい女の子、ライリー。転校した学校にも慣れ、ライリーの頭のなかの感情たちヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリは、ライリーが幸せに暮らせるように奮闘する毎日を送っていた。しかしあるとき、突然大きな“謎の警報”が頭のなかに鳴り響き、感情たちの司令部が壊されてしまうことに。前作でも描かれた感情たちに加えて、本作では新たにシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシの新しい4つの感情たちが現れる。
今回解禁となったのは、あふれ出して抑えきれない感情に戸惑っている様子の主人公のライリーと、個性豊かな感情たちの姿を描いた日本版本ポスター。「どんな感情も、あなたの宝物になる──」というキャッチコピーのもと、大人へと成長していくなかで現れた“感情の嵐”に頭を抱えるライリーの姿が切り取られている。本作では、子どもの頃から見守るヨロコビたちと、シンパイ率いる“大人の感情”たち、みんなでライリーが幸せになれるよう力を合わせていくのかと思いきや、ライリーの将来のために彼女は変わらなければならないと考えたシンパイたちは、ヨロコビやカナシミたちはもう必要ないと、ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリたちを追放してしまう。“大人の感情”たちの暴走によって巻き起こされる“感情の嵐”に、ライリーは自分らしさを失っていき、感情たちの世界は崩壊の危機を迎える。ライリーを救うカギは、広大な頭の中の世界の奥底に眠る“ある記憶”にあった。
ケルシー・マン監督は本作について「この映画は、自分自身を受け入れることをテーマにしています。ダメなところも含めて、自分を愛すること。誰しも愛されるために、完璧である必要はないのです」と語り、感情の嵐に振り回されるライリーに思わず自分を重ねて共感。幸せを頭の中で見守っている色鮮やかな感情たちが、ダメな自分も丸ごと抱きしめてくれるような“大人が泣ける”名作の誕生に期待が高まる。
文/鈴木レイヤ