至高のもふもふ!ちょっぴり抜けてて“不憫かわいい”キャラクターの映画で癒されたい
“大人も泣ける”切なくてかわいい「すみっコぐらし」シリーズ
「たれぱんだ」や「リラックマ」など、大人も子どももメロメロになるキャラクターを次々と輩出してきたサンエックスが2012年に発表した「すみっコぐらし」。その劇場版アニメシリーズは『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(19)を皮切りに、『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』(21)、『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』(23)と3作品製作されてきた。
部屋のすみっこにいることに落ち着きを感じるというまんまるのフォルムのキャラクターたちは、その愛らしさとは裏腹に、みんなちょっぴり切ないバックグラウンドの持ち主。ほのぼのとした見た目ながら、過酷な現実や大きな選択を突きつける展開もあり、第1作公開時には“大人も泣ける”映画として大きな話題に。『ブルー きみは大丈夫』に登場するブルーも、すみっコたち同様切ない運命の持ち主。一生懸命なその姿に思わず共感し、涙してしまうことだろう。
健気な“空想の友だち”にほっこり『ブルー きみは大丈夫』
そして本作『ブルー きみは大丈夫』の中心キャラクターとなるのは、パープルブルーで大きなもふもふの“ブルー”。かつて友だちだった子どもが大人になり、もうすぐ存在が消えてしまう運命にあったブルーが出会うのは孤独な少女ビー。大人だけどブルーが見える隣人(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、ビーはブルーをはじめとした消えゆく“空想の友だち”を助けようと奔走していく。
大きな体でもふもふっと動き、時にはうっかり転んで思わぬところにはまってしまったり。おっちょこちょいな一面もあるブルー。それでもずっとビーに優しく寄り添う健気な姿にほっこりすること間違いなし。はたして2人にどんな奇跡が待っているのだろうか。是非とも映画館に足を運び、ブルーのがんばる姿に癒されよう!
文/久保田 和馬