第3回新潟国際アニメーション映画祭開催日決定!長編コンペティションの作品応募は7月よりスタート
世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として、また多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として新潟にて行われる新潟国際アニメーション映画祭。第3回が2025年3月15日(土)より6日間開催されることが決定した。
第1回では長編コンペティション部門の審査委員長を押井守氏がつとめ、大友克洋監督も来場したレトロスペクティブ上映が話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭。湯浅政明監督『犬王』(21)の応援上映で開幕した今年2024年の第2回では、高畑勲レトロスペクティブ特集や「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督の来場が話題を呼んだ。また、イベントのみならず、若手クリエイター育成を目的とした「アニメーションキャンプ」、アニメーションを学術的な観点から見直す「フォーラム部門」、長編コンペの審査員長を勤めたノラ・トゥーミー(カートゥーン・サルーン)ら世界的クリエイターの講演に至るまで、国内外のアニメーションファン、関係者が交流し多角的にアニメーションに触れる6日間となった。
さらに、第1回、第2回に上映された作品が日本での劇場公開を控えるなど、本映画祭から羽ばたき新たな展開を見せはじめている。アルベルト・バスケス監督が『地獄の黙示録』(79)、『バンビ』(42)、そして聖書から着想を得たという第1回長編コンペティションノミネート作、『ユニコーン・ウォーズ』(22)は現在公開中。第1回長編コンペティショングランプリ作品の『めくらやなぎと眠る女』(22)は7月26日(金)より公開される。本作は短編6作を翻案した、村上春樹作品初のアニメ映画化。音楽家、アニメーション監督としてキャリアを重ねるピエール・フォルデス監督初の長編アニメーションで、日本での公開に向け、磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治らによる日本版が制作されている。また、原作者の村上とフォルデス監督の対談イベントも予定されている。
第3回の長編コンペティションの作品応募は7月1日(月)より始まる。そして第3回へ向け、数土直志プログラムディレクターのコメントも到着している。数土は「今回もまだ見たこともない作品、あらためて見たい作品を世界から集めます。『より多くの人に、より多くのアニメーションを届けたい』新潟のそんな目標にたくさんのかたからの共感と協力をもらい、前回はコンペティション応募本数も来場者も第1回を大きく上回る盛況になりました。新潟はまだまだ大きくなります」とコメント。「新潟にいけば、アニメーションの新しいなにかが掴める!そんな映画祭を目指します」と意気込みを語っている。
第3回開催となる新潟国際アニメーション映画祭からはどのような作品が抜擢されるのだろうか?今後も同映画祭の情報に注目していきたい。