『ツイスターズ』に登場する“竜巻モンスター”の倒し方を、でんじろう先生に聞いてみた!「荒っぽいやり方だけど、●●が一番だよね」
そもそも、竜巻ってどうしてできるの?
科学的な見地でありながらも、ちゃんと初心者にもわかるような言葉で説明してくれるでんじろう先生。なにせ編集部員Tはからっきしの科学初心者。よくよく考えてみれば、竜巻がどのように発生するのかさえ理解していなかったのである。
「強い日差しで大地や海面が熱せられて、そこから水蒸気を含んだ温かい空気が膨張して上昇を始めます。それが気圧の低い上空で雲になり、上昇力を伴いながらどんどん膨張していく。これが積乱雲や入道雲というもので、遠くから見るとゆっくりしたものに見えますが、そのなかでは凄まじい暴風が吹き荒れた乱気流が起きています。たとえばこの乱気流のなかで氷の粒同士がぶつかって摩擦で電気が発生し、それが地上に飛び火すると雷になる。同じように、積乱雲のなかでできた渦が地上へと降りてくると、それが竜巻と呼ばれるものになるわけです」
「竜巻って渦なんですか?」
「基本的にはそうです」
そして自然界には様々な“渦”が存在しているのだと、でんじろう先生は続けて説明する。
「物が動いたら渦ができます。でも普通は見えていなかったり、あまりにも規模が小さくてほとんど影響がないのです」
そう言って、でんじろう先生はいくつかのパターンの“渦”を実際に見せてくれた。
いざ、実験開始!空気砲も竜巻の一種?
まず用意されたのは熱湯を張った大きな桶。そのなかへドライアイスを投下すると、瞬く間に白い煙が水面を覆っていく。
「これをドライヤーで吸い上げてあげると、ここに渦ができます。それは気流ができて渦が発生したからで、これが海面だったら地球の自転の影響も受けて台風になっていくのです」
次に出てきたのは、陶芸で使われる“ろくろ”。その上に燃料の入った容器を入れて火を付けると、一気にろくろを回していく。
「竜巻は雲の方から起きますが、火炎竜巻と呼ばれるものは地上の方から発生するものです。燃えているところに回転を与えると、渦巻きができながら上へ上がっていきます。これがものすごい規模で起きたら大災害になる。有名なところでは関東大震災の時に発生しました」
そして今度は足元に置いてあった大きな段ボール。6つある面のうち一つに大きな丸い穴が開けられている。これはでんじろう先生の代名詞の一つである“空気砲”だ!
「この空気砲から出てくる空気の輪っかも、竜巻と同じように渦なんです。基本的に渦には頭と尾っぽになる部分が別々に存在していて、竜巻の場合は片方が地上に、もう片方が雲のところにあります。ですがこの空気砲ではその両方がつながっているので、なかなか消えてくれません。そこで、頭と尾っぽの間を切ってしまいます。すると空気にさらされて、パワーが足りなくなり、乱れて消えていくのです」
「じゃあ切ってしまえば巨大竜巻は消せるということですね!」
「どうやって切るかが肝心ですけどね(笑)。しかも雲から伸びているので、またすぐに次の竜巻が発生してしまう可能性もあります」
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