「極限まで血みどろ」ヴァンパイア史に新たな1ページを刻む!『アビゲイル』キャストチームが語る見どころ
「襲う役は、自分らしくないことができる」(キャスリン・ニュートン)
「犯罪映画だと聞いていたので、脚本を読んでおどろきました。バレリーナのヴァンパイアを見るのは初めてだった」と語るのは、人気ドラマ「ダウントン・アビー」や『美女と野獣』(17)で知られ、本作では犯罪グループのリーダーである元刑事フランク役を演じたダン・スティーヴンスだ。
リーダーとしての地位に固執し、ジョーイと何度も対立するフランクについてスティーヴンスは「過去から逃れようとしているし、自分を変えようとしている男だ。でもいままでの人生で何度も誤った決断をしてきたし、今回も決断を誤ってしまう」と説明。「どんどん事態は悪化していくし、彼はそれに腹を立てる。そのことが彼にとてもナイスな物語の展開をもたらしています」と、楽しみながら役柄を作り上げていったことを振り返っている。
そして大金目当てではなくスリルを求めて犯罪計画に加わる凄腕ハッカーのサミーを演じたのは、『ザ・スイッチ』(20)や『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(23)のキャスリン・ニュートン。「サミーは少し謎めいた女性で、内面や本音を隠そうとする。じっと周囲を観察して、積極的には人と関わろうとしないタイプです」と自身の役柄について分析した彼女は、「エレガントでいて、タフであろうとするお嬢様でもある。すごくカッコいいから大好きになりました」と、憧れを持ちながら役に臨んでいたことを明かす。
かねてからヴァンパイア映画への出演を夢見ていたというニュートンは、劇中で“襲う側”と“襲われる側”の両方を演じている。「襲われる方が人間らしくて演じるのは簡単だけど、襲う人になる方がより楽しかったです。ほかの映画を見ていても、悪役のなかに自分にもあるダークな人間性を見て同情したり、共感してしまう。襲う役を演じることは、なにか自分らしくないことができ、とても自由に感じるものです」と振り返った。