「極限まで血みどろ」ヴァンパイア史に新たな1ページを刻む!『アビゲイル』キャストチームが語る見どころ
「ジェットコースターに乗ったような気分になって!」(アリーシャ・ウィアー)
本作の最大の特徴は、ホラー映画でありながらもユニークでユーモアにあふれたエンタテインメント作品であるということ。しばしば表裏一体の関係ともいわれるホラーとコメディ、その絶妙なバランスが保たれていることについてスティーヴンスは「マットとタイラーのリードのおかげ」と監督コンビを讃える。「非常に恐ろしくて怖くてグロテスクなものと、非常にバカバカしくておかしくて奇妙なものとのあいだを綱渡りしているのが“レディオ・サイレンス”だ。彼らはキャストをとても上手く導いてくれたと思います」。
それを受けてニュートンも「この映画では、コメディはホラーを通して出てくるものです」と説明。「殺される場面は本当にグロテスクで怖いけれど、同時に笑いを誘うものがたくさんある。そしてなにより、善良ではない登場人物たちがリアルな人間であるように心掛けているから、私たち自身も彼らに共感できる。願わくば観客の皆さんには彼らを応援し、彼らに悪いことが起こってもハッピーな気持ちを味わってもらえるとうれしいです」と語る。
また同様にバレラも「私たちは観客にただ楽しんでもらいたい、楽しい時間を過ごしてもらいたいと思っています」と本作に込めた思いを述べる。「映画館を出る時に、こんなにも楽しいとは想像していなかったと大笑いして、笑顔で帰ってもらい、願わくば友達を連れてもう一度観に行きたいと思ってもらいたい」。さらにウィアーも「ある時点では誘拐犯を、またある時点ではアビゲイルを応援し、そしてジョーイを応援しながら、私たちと一緒にジェットコースターに乗ったような気分になってもらえたらうれしいです」と期待に胸をはずませる。
そしてバレラは「この映画には“本来の姿をあらわす”ことへの美しいメッセージも込められています。親であることや、自分の子どものために本性を見せることの意味について。血や狂気、スペクタクルやコメディがありつつ、そこにはたくさんのハートがある。だから観客の皆さんにはそのことも楽しんでもらいたいし、感じてもらいたい」と熱弁。「もう一つ望むのは、続編をやるならばヴァンパイアになってほかのモンスターたちと戦いたい。だから皆さんぜひ映画館に行って!そうすれば、きっと続編を作ることができます」と呼びかけていた。
構成・文/久保田 和馬