<キャストコメント>
●伊東蒼(池尻今日子役)
「私も大切な人に気持ちを伝えたいときに手紙を書くので、この作品に出演できることを嬉しく思います。撮影前から役に合わせて、昭和の作品をみたり、今日子が恋する気持ちに近づけるように藤原さんの曲を聴いたりしていました。現場では、瀧さんが人見知りしがちな私に沢山話しかけてくれて楽しかったです。好きな人が選んでくれた便箋と封筒、書いた文字、言葉や行間、どれも手紙でしか得られない宝物だと思います。この映画が私たちから、皆さんへの『お手紙』になってくれれば嬉しいです」
●藤原大祐(虎太郎役)
「台本を読んだ時、まるで小説を読んでいるような、5分の楽曲に込められたストーリーをより深く味わえた気分になりました。僕自身、手紙がすごく好きなので、虎太郎は自分に重なる部分が多く馴染みやすかったです。それに、大樹を演じるのが愛流で本当に良かったです!共演3回目の僕と愛流だからこその、虎太郎と大樹の関係性も築けたと思います。色んなことが便利になって、つい楽な道を探してしまう現代だからこそ、忘れかけていた大切なことに気づかせてくれる作品です。どこか懐かしさを感じる、人間の温かみに溢れたこの映画をぜひ劇場でご覧ください」
●窪塚愛流(府川大樹役)
「台本を読んで『文通』の魅力を改めて認識し、いまより少し不便だった80年代が逆に羨ましくなり、憧れを抱きました。その時代の回想シーンなので、動きや台詞の言い回しなど工夫を混ぜて演技しています。そして、親友役が大祐と聞いたときは、嬉しくてガッツポーズしてしまいました。大祐の唐突に仕掛けてくる芝居が大好きです。撮影の時は毎日、『大きな玉ねぎの下で』を聴いていました。みなさんもぜひ楽曲を聴いて、映画の世界観に入り込んでから、映画を楽しんでみて欲しいです」
●瀧七海(谷崎明日香役)
「爆風スランプさんの名曲『大きな玉ねぎの下で』は、家族がいつも歌う慣れ親しんだ曲でしたので出演が決まった時は胸が熱くなりました!実は、今回80年代のヤンキー少女を演じるために昔のヤンキー作品を観て研究しました。人情味溢れる明日香を演じるのはすごく良い時間でしたし、親友役の伊東さんとは監督に息がぴったりだと言われるぐらい空気感が合っているかと思います。多くの方に愛されている楽曲が、この作品を通して世代を超えさらにたくさんの人に届きますように」
文/山崎伸子