白い稽古着に黒の袴もいい…乃木坂メンバーが演じる“なぎなた女子”に萌える!
こざき亜衣の人気コミックを乃木坂46のメンバーを主演に迎えて映画化した青春ストーリー『あさひなぐ』(公開中)。「どうせ、よくあるアイドル映画なんでしょ?」なんてなめてかかったらとんでもない、思わぬ良作の登場に目を丸くしてしまうはず。
元美術部で運動音痴な主人公・東島旭が高校でなぎなたと出会い、個性豊かな仲間たちとつらい稽古に耐え、成長していく姿を描く本作。“清楚でかわいい”乃木坂46のコンセプトと、日本古来の武道が醸し出す“凛”としたムードの相性のよさにびっくりさせられる。
旭役で映画初主演の西野七瀬は「non-no」の専属モデル。旭が憧れる先輩・真春役の白石麻衣も「Ray」の専属モデルとして活躍中。普段からどんな服でも着こなしてみせる2人だが、なぎなたの白の稽古着に黒の袴姿も凛々しくてかっこいい。
そんな彼女たちが、長さ2mを超えるなぎなたを決められた作法に基づいて扱うさまは、これぞ“美の極致”。残念なことに、試合中は剣道同様に防具で顔が隠れてしまうが、その華麗な身のこなしは顔が見えなくても思わずほれぼれしてしまう。
漫画原作というとキャラクターの再現度について常に論議されるが、西野にしろ白石にしろ、どのキャラクターもまるで漫画の中から出てきたかのようなハマりっぷり。原作とはまた違った、映画ならではの魅力も味わうことができそうだ。
ももいろクローバーZが演劇部の高校生に挑戦し、国内の映画賞を受賞した『幕が上がる』(15)と同様、かわいいだけの“アイドル映画”とは一味違う力作となった『あさひなぐ』。乃木坂46のことはよくわからないという人なら、きっと本作をきっかけにハマってしまうだろう。【トライワークス】
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