スマホを落としたことで連続殺鬼に命を狙われるヒロインを描いた、『スマホを落としただけなのに』(18)からスタートした「スマホ映画」シリーズの最新作であり最終章となる『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』が11月1日(金)に公開される。本作のプレミアイベントが物語の舞台となった韓国で開催。VIPゲストを招待してのレッドカーペットも実施され、会場ではどよめくほどの歓声の嵐が巻き起こった。
最終章の主演を務めるのは、1作目から引き続き登場し、観る者全ての脳裏に刻まれるトラウマ級の連続殺人鬼、浦野を演じた成田凌。1作目の北川景子、2作目の白石麻衣に続いて、本作のヒロインである謎の黒髪美女、スミン役には、日韓合同アイドルグループとして絶大な人気を誇った元IZ*ONEのリーダーで、現在はソロアーティストとして韓国で大ブレイク中のクォン・ウンビがキャスティングされた。
続けて、前作で浦野を追い詰めた刑事、加賀谷学役の千葉雄大と、公安刑事として加賀谷と共に日本をサイバー攻撃から守る兵頭彰役の井浦新も続投。かつて禁断のタッグを組んだ浦野と加賀谷の壮大な国境を越えた戦いが再び繰り広げられる。さらに、田中圭、白石、原田泰造ら「スマホ映画」シリーズでお馴染みの豪華キャスト陣の出演も決定。本作から新たに出演となった大谷亮平、佐野史郎、真飛 聖、猪塚健太、髙石あかりといった実力派俳優も勢揃いしている。
ソウルの江南区に位置するアジア最大級の地下ショッピングモールのスターフィールド、COEX MALL。10月18日に行われたプレミアの舞台となったのは、そのCOEX MALL内にあるMEGABOX COEXだ。主演の成田と全編韓国語で出演をしている大谷、本作を含めたシリーズ全てのメガホンを取って来た中田秀夫監督が駆け付け、さらにはソウル出身のウンビも登壇した。
プレミアに先駆け、成田とウンビ、大谷の3人は、韓国有数の観光名所となっているロッテワールドタワーが望めるソンパナル公園を訪れている。これから始まるプレミアイベントについて聞かれた成田は、「想像できていないので、行ってみて楽しめればうれしいですね。あと、お客さんにも楽しんでもらえたらうれしいです」とコメント。韓国での俳優活動も行っている大谷はレッドカーペットについて、「照れてしまうので基本的に苦手なのですが、今日だけは照れずに楽しみたいです」と意気込みを語っていた。
ウンビは「アーティストとしてはたくさん経験していましたが、俳優としてはプチョン(富川国際ファンタスティック映画祭)に引き続き2回目ですので、緊張しています。ただ、韓国でこういう機会ができてうれしいです!」と喜びのコメントを寄せている。
そして夕方から始まったレッドカーペットには、VIPゲストが事前に明かされていないにもかかわらず会場にはおよそ1000人のファンが集まっており、なかには日本人の姿も。韓国では映画に出演するキャストが友人を招待するVIP試写会が行われており、今回はウンビからの招待により、彼女を応援するために親しい著名人が応援に駆け付けていた。元IZ*ONEで現在はLE SSERAFIMで活躍中のキム・チェウォンとSAKURA、韓国で絶大な人気を誇る男性アイドルグループTHE BOYZのエリックが次々と現れ、会場からは絶叫に近い歓声が聞こえるなど大賑わいの様子だった。
そんななか、カーペットの最後に成田とウンビ、大谷、中田監督が登場。彼らの登場を待ち望んでいたファンからサインや写真撮影を求められ、成田が丁寧に応えていく。成田はファンに直接チラシを渡してもおり、その後のフォトパネル前に登場した際には、韓国語で「みなさん、初めまして!日本で最も有名な殺人鬼を演じた成田凌です」と韓国語で挨拶。会場からは笑いと割れんばかりの拍手が巻き起こっていた。
続けて、ウンビが「こんにちは。スミンを演じたクォン・ウンビです。お会いできてうれしいです」とコメントし、大谷も「MEGABOX COEXは自分にとって思い出の場所で監督や俳優のみなさんと一緒に来ることが出来て本当にうれしいです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べるなど、それぞれが韓国でのイベントを噛みしめながらレッドカーペットは終了した。
その後実施された舞台挨拶では、VIPも登場したレッドカーペットの感想を聞かれ、成田は「日本にはない文化で、すごく楽しめました。ありがとうございます」とファンの熱気に圧倒されながらも楽しんでいた様子。続けて、ウンビが「とにかくこの場にいるのが信じられないし、あまりにも新しい経験なのでとても緊張しています」、大谷も「ソウルで長く住んでいたので、この場所にもよく来ていて思い出の場所だし、第2の故郷だと思っています」とコメントし、会場からは暖かい拍手が送られていた。
ソウルプレミアでは上映後に再びキャスト陣が登場。大きな拍手を送る観客に向けて、成田が「どうでしたか?」と韓国語で呼びかけると、「最高!」と日本語で称賛の声が。そしてウンビが「みなさん面白くご覧になりましたかー!?」と元気よく呼びかけ、「本当にありがとうございます。初挑戦だったのでとても震えるし、わくわくします。よく準備した作品だったんですけど、これが世の中に出すことができてとてもうれしいし、韓国でも上映できて気分が格別です。今日も天気が悪いのに足を運んでくださり、感謝しています」と作品への想いを吐露。すると、突如客席のファンからサプライズで花束をもらう場面が。思いがけないサプライズに驚きと感激で言葉にならないという様子だった。
上映後の舞台挨拶ではキャストが客席へ出向くグリーティングも実施。会場から驚きと喜びの声が沸き起こるなか、「みなさん、近くに行くので綺麗に写真を撮ってくださいね!」と呼び掛けるウンビを先頭に、劇場の通路を歩くキャスト陣。観客から「かわいかったです」や「ファイティン!」と声を掛けられ、一緒に写真撮影やサインにも応じていた。最後はウンビが「今日お帰りになったら家族や知人たちにたくさん広めてくださればうれしいです。周囲の方にもたくさんお伝えください」と呼びかけ、イベントが締め括られた。
日本のみならず、韓国でも大盛り上がりの『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』。残り約1週間と迫った劇場公開を楽しみにしてほしい。
文/平尾嘉浩