堂本剛27年ぶりの単独主演作『まる』、ファンの熱い支持を集めて4位に初登場!日本オリジナルのフィリピン映画もランクイン

コラム

堂本剛27年ぶりの単独主演作『まる』、ファンの熱い支持を集めて4位に初登場!日本オリジナルのフィリピン映画もランクイン

10月18日から10月20日までの全国映画動員ランキングが発表。先週、初登場でNo. 1を飾った『室井慎次 敗れざる者』(公開中)が今週も首位をキープ。新たなビッグタイトルの公開がなかったこともあり、2位の『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(公開中)、3位の『ラストマイル』(公開中)と、上位3タイトルが先週の順位を守り抜く結果となった。

グッズの売り切れ続出!レアな“堂本剛映画”にファン熱狂

現代美術家のアシスタントを演じる堂本剛。映画音楽と主題歌も担当
現代美術家のアシスタントを演じる堂本剛。映画音楽と主題歌も担当[c] 2024 Asmik Ace, Inc.

今回ピックアップしたいのは、4位に初登場を果たした荻上直子監督の『まる』(公開中)。事故で腕を負傷した芸術家のアシスタントの日常が“◯”に侵食されていくという奇想天外な物語で、KinKi Kidsの堂本剛が『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』(97)以来27年ぶりに映画単独主演。さらに「.ENDRICHERI/堂本剛」として初の映画音楽を担当し、2002年にリリースしたソロデビュー曲「街」が「街(movie ver. )」として主題歌にも起用されるなど、堂本ファンにとってうれしいことづくめの一本だ。

全国265館で公開され、初日から3日間の成績は観客動員が4万2965人、興行収入は6124万6200円。先行有料上映分を含めると動員は4万3534人、興収は6228万4200円を記録。週末3日間の各日の成績を見る限り、公開記念舞台挨拶の全国同時生中継が行われた土曜日の成績が突出しているようだが、客層の幅広さや午前中から昼前後の上映回の動員が多いことから、平日も安定した興行が見込まれている。

【写真を見る】日常が“◯”に侵食される!?『かもめ食堂』の監督が放つ、奇想天外な世界
【写真を見る】日常が“◯”に侵食される!?『かもめ食堂』の監督が放つ、奇想天外な世界[c] 2024 Asmik Ace, Inc.

また配給のアスミック・エースの調べによると、やはり客層の中心は堂本ファン。先述の通り単独主演映画は27年ぶりだが、国分太一とダブル主演だった『ファンタスティポ』(05)も19年前(かつ上映劇場が限定されていた)で、そもそも映画出演自体も『銀魂2 掟は破るためにこそある』(18)以来6年ぶりと、スクリーンで堂本の姿を拝めるレアな機会。ファンの気合いの入り方もひとしおのようで、劇場で販売されているグッズ類は初日から売り切れが続出しているのだとか。


堂本ファンのみならず、『かもめ食堂』(06)から『川っぺりムコリッタ』(22)まで映画ファンから厚い信頼を寄せられている荻上監督の新作とあって、中高年の男性客も多く足を運んでいる模様。堂本のスターパワーと、荻上監督のクオリティの両面を活かし、さらなる広がりを見せることに期待が持てそうだ。

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