「愛する人にNOと言える勇気」「自分を見失わないことが大事」映画ファンが“ふたりで終わらせる”の意味に感動した理由は?
ブレイク・ライブリーが体現したリリーという等身大の女性
そんな本作で主演を務めるのがブレイク・ライブリー。「道を見失ってまた見つける。そんなリリーの姿を見せることで、自分はひとりぼっちだと感じている人々の孤独を少しでも軽減できたらいいなと思いました」と原作に共鳴した理由を語る彼女は、主演に加え、製作も兼任するほど本作に入れ込んでいる。
ライブリーといえば、飛躍のきっかけとなったドラマ「ゴシップガール」などで”憧れの女性”というイメージが定着しているが、本作ではそのイメージを残しつつもトラウマや迷いが同居する人間味のある女性を表現。強さと弱さを抱える等身大なキャラクター像だからこそ、多くの観客を勇気づけている。
「トラウマを抱えながらも自分の夢に向かっていっているところや強い心を持っているところがすごいと思った」(30代・女性)
「一見すると勝ち気で気が強そうな女性ですが、とても繊細な心を持っている方だと感じました。しかしそのなかに芯の強さを持っていて、トラウマと向き合う姿に感銘を受けました」(20代・男性)
「朗らかで明るい笑顔の奥につらい経験を抱いて生きている女性で、同性として魅力的でした。こんな女性と痛みを分け合って生きていけたら、自分も強くいられそうです」(30代・女性)
未来のために一歩踏みだす女性の勇気を真っ直ぐなまなざしで体現したライブリーの魂の演技にもたくさんの称賛の声が届いていた。
「華やかさと地に足がついているキャラクターがとても合っていた」(40代・女性)
「笑顔でチャーミングな性格の裏側には暴力へのトラウマや忘れられない思い出があって、そういうのを全部ひっくるめたブレイクの演技がすごくよかった」(30代・女性)
「『ゴシップガール』の時の雰囲気そのままのようなファッショナブルで明るくハツラツとした姿が、さらにカッコよくアップデートされた女性になられたなと思いました」(40代・女性)
物語に深みをもたらす複雑な内面を抱えたキャラクターたち
そんなリリーに加え、脇を固めるキャラクターも複雑な人物ばかりで物語に奥行きと真実味をもたらしている。例えば、人当たりのいい魅力的な性格でリリーへ猛烈なアプローチし続け、しだいに彼女を支配していくライルも実は重いトラウマを抱えた人物。単なる悪役ではない誠実な描き方が印象的で、観客の目にも1人の人間として映ったようだ。
「突き放された形に見えるが誇張された悪ではなく、ちゃんと背景を持った1人の人間として描かれていた」(40代・男性)
「とっても魅力的だけど過去の悲しみや傷が癒えずに苦しんでいる人」(30代・女性)
「完璧な人なんていないと思った。幼少期の出来事がどれだけ心に残るのか、リリーによって開かれようとした心。癒されていい人になってほしい」(30代・女性)
「暗い過去に苦しむ一面と、高圧的な態度や行動と、どちらも内面を感じる演技が印象的だった」(40代・男性)
そんなライルの妹であり、リリーの親友のアリッサ(ジェニー・スレイト)は、オープン前のリリーの店に押しかけて働き始めるような強引さを持ち、自分の欲望に忠実だが、実は思いやりに満ちた寛大な人物。兄の知られざる一面にショックを受けながらも、親友としてリリーの決断をあと押しする人柄は「こんな友だちがほしい」「彼女のようになりたい」と大人気。
「とても愛のある人だと思った。この人が主人公たちのそばにいたことが救いだと感じた」(20代・女性)
「周囲の人たちを深く気遣いながら自分もしっかりと人生を楽しんでいて、ファッションにも彼女らしさがあってもう大好きです。傷ついた人と接する時だけでなく、常にアリッサのようにありたいと思いました」(20代・女性)
「あたたかくて正直でチャーミングな人。リリーの選択をあと押ししてくれたのも彼女なのかなと思う。すてきな親友」(20代・女性)
「親友としてリリーを一番に考えてくれている気持ちが伝わり、感動した」(40代・女性)
さらに「黙々と自分の人生を歩んでいることがうかがえて、ドシっと構えている感じが安心する。近づいても離れても、変わらない拠り所というのがとても伝わってきました」(30代・女性)、「原作でも感じた包容力の高さをきちんと感じました」(30代・女性)といった原作ファンも納得の、リリーと甘苦い初恋の思い出を共有する男性アトラスまで、いろいろな感情を抱えたキャラクターたちには、熱量の高いコメントが寄せられていた。