世界累計発行部数1100万部を突破する廣嶋玲子・作、jyajya・絵による児童小説を実写映画化した『映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」』が本日公開を迎えた。幸運な人だけがたどり着けるという不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、どんな願いも叶う“ふしぎ駄菓子”を買った人々の顛末を描く本作は、カラフルで魅惑的な駄菓子がズラリと並んだ様子や、店主の紅子(天海祐希)が導く人生のヒントなど、ワクワクの詰まった味わい深い1作として完成した。このたび本作のムビチケ前売券(オンライン)購入者のなかから抽選で招待された親子が、「MOVIE WALKER特派員」として本作に出演する伊原六花にインタビューを敢行!原作の大ファンとして気になっていることや撮影現場の様子、さらに夢を叶える秘訣などを直撃した。
伊原六花、原作ファンとの対面に感激!
店主の紅子が、訪れた人にぴったりの“ふしぎ駄菓子”を選んでくれるお店“銭天堂”。新米教師の小太郎(大橋和也)は赴任した小学校で、生徒たちから“銭天堂”の噂を耳にする。やがて“銭天堂”の駄菓子を買ったらしい人々の様子がおかしくなり、小太郎がひそかに想いを寄せる学生時代の後輩で、出版社で働く陽子(伊原)までが「もっと認められたい!」という気持ちが止められなくなり大暴走。大切な人々を守りたい小太郎が、紅子と共に謎を追いかける姿を描く。
今回「MOVIE WALKER特派員」として参加してくれたのは、埼玉県在住の小学6年生の島田桃伽さんとお母さんの香織さん。桃伽さんは原作の大ファンで、書籍はもちろんアニメも楽しみ、作中に登場する駄菓子をフェルトで手作りするほど愛してやまないのだという。桃伽さんの原作愛を伝えると、伊原は「すごい!お会いできてうれしいです」と感激しきり。温かな空気が流れるなか、インタビューがスタートした。
ーー今日は特派員さんと一緒に、原作ファンの視点からもお話を伺えればと思います。桃伽さんのような小学生から大人まで、幅広い世代の支持を集めているシリーズを実写化する本作。出演が決まった時の感想を教えてください。
伊原「たくさんの方が楽しんでいる物語の世界の一員になれると思うと、とてもうれしかったです。脚本を読んでみると、誰か一人の物語を描いているわけではなく、小学生の悩み、大人になってからの悩みなど、誰しもが切実な悩みを抱えているということが描かれていて。観る方の年齢によってもそれぞれ刺さる場所が違ったり、いろんな世代の人に共感してもらえる内容だと感じて、すごくワクワクしました。私が演じた陽子は、社会人になって『もっと成長していかなければ』と思ったり、誰かと自分を比べてしまったりもします。私自身、そうやってもがく姿にもとても共感ができましたし、人間味や愛おしさを感じました」
ーー3時間超えの特殊メイクによって天海祐希さんが“銭天堂”の店主である紅子役を、映画オリジナルキャラクターで伊原さん演じる陽子の先輩である小太郎役を大橋和也さんが演じています。役にぴったりだなと感じたことはありますか。
伊原「天海さんとご一緒できたのは、撮影期間にすると1日だけだったんですが、その日は私にとってクランクインの日でもあって。緊張していた私に、天海さんが気さくに話しかけてくれて、常に楽しい空気を作り上げてくださいました。撮影の合間には、『陽子ってつらい想いをして、ここ(銭天堂)に来たんだよね』と陽子に共感しながら、お話をしてくださることもあって。その会話によって、私は『そうか、それならばこういうお芝居をしてみよう』というヒントをもらえました。答えを出すのではなく導いてくれるという感じは、本当に紅子さんのようでした。また大橋さんはものすごいムードメーカーで、現場を明るく、いつもハッピーにしてくださって。いろいろなことに気配りができる方で、すごいなと思いました。小太郎先生は陽子に対してだけでなく、同僚の先生や生徒たちなど、みんなのことを気にかけているキャラクター。駄菓子に振り回されてしまう人たち、みんなを助けようと動いている人なんですね。『全部、僕が助ける!』というヒーロー感も、大橋さんと小太郎先生で重なる気がしています」
ーー原作ファンの桃伽さんは、映画のどのような点が気になっていますか?
桃伽さん「私は『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の不思議なところが好きで、学校にも本を持っていって、休み時間に読んでいることもあります。映画もとても楽しみにしているんですが、原作の不思議な世界がどのような雰囲気として出来上がっているのか、とても気になっています。伊原さんは、原作を読まれましたか?」
伊原「読みました!駄菓子図鑑も読みましたし、アニメも観ました。そうですよね、あの世界がどうやって実写になっているのか気になりますよね。路地裏に迷い込んで“銭天堂”への景色が広がっていく瞬間や、猫に導かれていくワクワク感もしっかりと描かれているので、ぜひ楽しみにしてほしいです!実は、あの猫ちゃんはCGではなく、本物なんですよ。とても賢い猫ちゃんで、きちんと導いてくれました。あと音楽もとてもステキで。現実世界とファンタジー空間、それぞれが浮かび上がるような音楽になっているので、耳からも本作の世界に入れると思います」