『映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」』伊原六花を原作ファンの小学生が直撃取材!夢を叶える秘訣は「どれだけ楽しめるか」
“銭天堂”のセット&駄菓子の秘密に特派員が驚き!
ーー実写として登場する“銭天堂”も、大きな見どころとなります。
桃伽さん「伊原さんが、紅子さんのお店、“銭天堂”のセットに入った時の感想や、印象に残っていることがあれば教えてください」
伊原「“銭天堂”のお店の中では原作には出てこない駄菓子を見つけることができたり、どのお客さんがなにを買ったかをつけている帳簿も目にすることができました。映画では帳簿の中身までは映らないのに、ちゃんと記入もされているんですよ!美術さんの細やかなこだわりがたくさん込められていて、それがリアリティを生む秘訣なんだなと感じました」
桃伽さん「セットのなかに入ってみたいです!」
伊原「そうだよね!実は並んでいるお菓子、ものすごくおいしいんです。私が演じる陽子は“おしゃれサブレ”という、似合う服が光って見える駄菓子を食べるんですが、これが本当においしくて。それも『役者が食べてちゃんとおいしいものにしたい』という中田監督のこだわりによって作られているんです」
桃伽さん「映画に出てくる駄菓子は本物なんですね!袋の中身は入っていないと思っていたので、細かく作られているんだなと驚きました。本を読んでいると『あの駄菓子、食べたいな』と思ったりもします」
伊原「桃伽さんは、“銭天堂”のどの駄菓子が好きですか?」
桃伽さん「私は、“タイムライム”と“お茶の子チャイチャイ”が好きです。“タイムライム”は食べると時間の長さをコントロールできるので、自分の時間を作ることができていいなと思います。“お茶の子チャイチャイ”は飲むといろんなことがスムーズにこなせるようになるチャイです。伊原さんは、食べてみたい“銭天堂”の駄菓子はありますか?」
伊原「いくらでも食べ物を食べられるようになる、“底なしイ〜カ”です。『もっと食べたいのに、胃袋がもう限界…』と思うことが多くて(笑)。たとえばおいしいものがたくさんあるレストランに行って『この味も、この味も食べてみたい』と思っても、地方にあるお店だとしたら通うことはできないですよね。そうなると『食べ尽くしたいのに…』と悔しい気持ちがします(笑)。私にとって、食べることは元気の源のひとつかもしれません!」
桃伽さん「いっぱい食べるんですね。その答えも意外でした!もし子どものころに“銭天堂”にたどり着いたとしたら、どんな願いを叶えてもらいたいですか?」
伊原「今回の映画にも登場するのですが、食べるとモテまくる駄菓子、“もてもてもち”かな(笑)。これはきっと、誰もが大人になっても食べたい駄菓子だと思います。言葉にしないだけで、きっとみんな心のなかでは『これがほしい』と思っているんじゃないかな。でも使い方を間違えると大変なことになるので、注意が必要です。あとは紅子のライバルである、よどみのお店“たたりめ堂”の“ずるずるあげもち”も気になります。“ずるずるあげもち”を食べると、まったく勉強をしなくても点数を上げられる。でもズルをするとやっぱりいいことばかりではないわけで…。こうやって欲望とその叶え方について考えられるのも、『銭天堂』シリーズのおもしろいところです」