『はたらく細胞』永野芽郁&佐藤健が対談。6年ぶりの共演で感じたお互いの変化とは?

『はたらく細胞』永野芽郁&佐藤健が対談。6年ぶりの共演で感じたお互いの変化とは?

「ビジュアルがあまりにも完璧すぎちゃって逆におもしろい」(永野)

――細胞役というのはなかなか経験しない役どころかと思います。演じるうえで感じた難しさ、おもしろさなどを教えてください。

佐藤「自由なところがおもしろかったです。特にアクションはなにをしてもいい。重力を無視していいというのはおもしろいなと。可能性が広がると思いました。原作の漫画やアニメがなかったら、取っ掛かりがつかめなかったと思うけれど、目指すものがはっきりしていたので、細胞というなじみのない役でも、やりやすかったです」

永野「役との向き合い方みたいなものは、人を演じる時と一緒で、細胞を演じることで難しかったことは意外とないんです。健さんがおっしゃったように、原作やアニメなどお手本にするものがあったので、常にお守りのように見ながらやっていました。原作と離れすぎるのは嫌だったので、参考にしながら演じることを心がけていました」

顔を真っ白にした佐藤はインパクト大
顔を真っ白にした佐藤はインパクト大[c]清水茜/講談社 [c]原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 [c]2024映画「はたらく細胞」製作委員会

――お互いのビジュアルを見た時はいかがでしたか?白血球さんのインパクトは大きかったのではないでしょうか?

永野「白く塗るとは聞いていたので、健さんだからきっとやり切るんだろうなとは思っていました。でも、ビジュアルがあまりにも完璧すぎちゃって逆におもしろいっていう(笑)。なのに健さんはすっと立っているから、見ているだけでおもしろく、慣れるまでちょっと時間はかかりましたけれど、笑わないように頑張りました」

佐藤「よりゲラになっているから、余計におもしろく感じたんじゃない?」

永野「そうか!だからあんなにおもしろいと思ったのかな」

佐藤「あの姿は誰が見てもおもしろいと思うよ(笑)」

――ビジュアルで衝撃を受けた細胞はいましたか?

佐藤「意外とみんな普通だった気がします。白血球は白く塗るけれど、それ以外の細胞は肌の色はあまり変えていないので」

永野「でも、(小沢真珠が演じた)黄色ブドウ球菌とかすごかったですよね?」

佐藤「確かに。僕は1日くらいしか一緒じゃなかったけれど」

永野「あと(片岡愛之助が演じた)肺炎球菌とか」

佐藤「人間の体を“脅かす”細菌たちだね。彼らを見た時はなんか“戦隊モノ”を思いだしました。仮面ライダー電王をやっていたころとかを」

――なるほど!だからビジュアルの衝撃というのはあまりなかった?

佐藤「かもしれないですね」

片岡愛之助らが演じた様々な菌のビジュアルは戦隊モノの敵っぽい?
片岡愛之助らが演じた様々な菌のビジュアルは戦隊モノの敵っぽい?[c]清水茜/講談社 [c]原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 [c]2024映画「はたらく細胞」製作委員会

――健康と命を守るためにはたらく細胞たちの姿が描かれる本作。永野さんからもスラスラと細胞の名前が飛びだしていましたが、武内監督は「自分の体に興味を持ってほしい!」とインタビューの際におっしゃっていました。お二人が役を通して興味が出た細胞はありましたか?

佐藤「基本的に細胞は大脳の指示で動くけれど、そういうのとは一切関係なく、独立して勝手に動く細胞がいるのはおもしろいなと」

永野「私は学生時代、勉強が苦手だったので、今回初めて知る細胞がほとんどでした。赤血球と白血球の名前はもちろんわかるけれど、『どんなはたらきをしているのか』と訊かれたら、ポンって答えられないくらい知識がなかったんです。なので台本を見た時はすべてが学びでした。『あ!』『え?』『なるほど!』って言いながら読みました」

佐藤「フフフ(笑)」

永野「(「はたらく細胞」に)学生時代に出会えていたら勉強嫌いにならなくて済んだのになって思いました。でも、いま勉強を頑張っている人や、苦手だと感じている人には読んでほしいし、観てほしいです。あと、頑張りすぎなくても楽しく学べるものがあるって伝えたいです!」

 佐藤が会ってみたい細胞や内臓は?
佐藤が会ってみたい細胞や内臓は?[c]清水茜/講談社 [c]原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 [c]2024映画「はたらく細胞」製作委員会

――細胞についての知識も得たということで。ご自身の体のなかで、会ってみたい、話をしてみたい、向き合ってみたい細胞はいますか?内臓などでもOKです。

佐藤「臓器でもいいのか」

永野「であれば、胃腸です!私、本当によく食べるんです。お腹いっぱい食べても、なんか食べたくなっちゃう(笑)」

佐藤「消化が早いのかな?」

永野「いや、消化していないのに次を入れているから、すごい速度で頑張っている気がするんです」

佐藤「かわいそうだね」

永野「そう!だから一旦『ごめんね』って伝えたいのです。『次から次へと食べ物を送り込まれてどんな感じだった?』って(笑)」

佐藤「嫌だったよ、大変だったよ~(胃腸の声を代弁)」

永野「大変だったの〜?」

佐藤「(永野の胃腸になりきって)苦しいよ〜、吐いちゃうよ〜」

永野「そうなってると思う(笑)。だから一回会って、とにかく謝りたいです。健さんは?」

佐藤「僕は肺気胸になったことがあって。10代の時に肺に穴が空いたんだよね。でも、最近空いてないから、『調子はどう?』って訊きたいかな。『そろそろ空く?』って、確認したいです」

永野「それって繰り返しちゃうんですか?」

佐藤「手術をしない限り再発率は50%。だから、僕も2、3回再発してるんだよね。でもここ10年くらいは再発していないから、様子を確認したいかな」

永野「それは本当に訊きたい!私の胃腸なんてどうでもよくなりました。私が健さんの肺と話したくなりました」

――臓器の擬人化まで、ありがとうございます(笑)。お二人が、健康のために気をつけていることを教えてください。

佐藤「乾燥には昔からずっと気をつけています。加湿器をつけて、水をこまめに飲む。外からも中からも気をつけています」

永野「私は手洗い、うがい、よく食べてよく寝ることです!」


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