ケイシー・アフレック主演『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』より名曲“Baby”の貴重なライブシーン
アカデミー賞受賞俳優ケイシー・アフレックが主演、ビル・ポーラッドが監督を務める『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』(公開中)。このたび、本作よりアフレック演じるドニー・エマーソンが名曲“Baby”を歌う、貴重なライブシーンが解禁となった。
1970年代、アメリカの田舎町で音楽に目覚めた10代の兄弟デュオ「ドニー&ジョーエマーソン」の実話を映画化する本作。彼らが家族とともに情熱を注いで作った1枚のアルバム「Dreamin’ Wild」は、当時商業的に成功することはなかったが、約30年の時を経てコレクターにより発見されて脚光を浴びる。再発盤(リイシュー)やライブが次々に決定し、思いがけない成功に家族は喜ぶが、ドニーは目を背けてきた過去と向き合うことになる。家族の絆が織りなすヒューマンドラマが展開していく。
撮影期間にドニー・エマーソン本人と実際に会って、役作りに挑んだというアフレック。近くでその様子を見ていたポーラッド監督は「モデルのドニー・エマーソンとも良い関係性を築いていました。ケイシーはドニーをリスペクトしていたし、一緒にいるときは彼の個性や資質を演じる上で重要な部分を吸収しようとしているような印象を受けました。またドニーも本作を観て、かつての気持ちや過去にどのように振る舞っていたか、彼の中でもいろいろと気づきがあったと話していて、彼もケイシーが演じて良かったと思っているように感じました」と、ドニー自身からの言葉を受けて、自分の描き方は正しかったと実感したと嬉しそうに語っている。
今回解禁された本編映像は「Dreamin’ Wild」をリリースしてから約30年後、ドニー&ジョー・エマーソンが念願のライブステージに立ち、名曲“Baby”を披露するシーン。ステージの舞台裏から「度肝を抜いてやるぞ」と意気込むドニー(アフレック)に続き、兄のジョー(ウォルトン・ゴギンズ)、妻のナンシー(ズーイー・デシャネル)が表へと続く。大歓声のなか、一曲目に歌うのはアルバム「Dreamin’ Wild」の中でも名曲“Baby”。胸に響く音楽に観客たちは身を委ねてリズムをとっており、そのなかには笑顔で肩を組むドニーの両親の姿や、アルバムをリイシューしたレーベルの人たちもいる。大成功と思われたライブだったが、ドニーには心の内に秘める苦悩と葛藤があったのだった。
約30年の時を経て脚光を浴びた1枚のアルバムは家族をどのような運命へ導いたのだろうか?見どころとなる歌唱シーンの続きは、ぜひ劇場の大音響とスクリーンで楽しんでいただきたい。
文/鈴木レイヤ