『366日』がついに動員ランキングのトップへ!「2024年全国映画概況」から見える、洋画復権へのカギは?

『366日』がついに動員ランキングのトップへ!「2024年全国映画概況」から見える、洋画復権へのカギは?

今週のランキングも邦画が圧倒!1位から9位までを独占

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は興収19億円を突破!
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は興収19億円を突破![c]創通・サンライズ

さて、動員ランキングの話に戻ろう。またもや『366日』の1位獲得という快挙に水を差すようだが、今週もトップ10圏内のうち9本が邦画作品。しかも『モアナと伝説の海2』(公開中)がなんとか10位に踏みとどまったとはいえ、1位から9位までを邦画が完全に独占する結果となった。

2週連続で1位だった『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(公開中)は、この週末3日間で動員18万人、興収2億7100万円と、1位の『366日』とは大接戦。惜しくも2位に後退したが累計成績では動員118万人&興収19億円を突破。劇中に登場するキャラクターやモビルスーツの情報に加え、今後発売されるグッズ情報も新たに解禁されたことで、ファンの熱量の高さはまだまだ維持されることだろう。

新たに4DXでの上映がスタートした『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』
新たに4DXでの上映がスタートした『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』[c]尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会

また3位には、公開7週目を迎えた『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(公開中)が前週の7位から急浮上。公開から毎週末新たな入場者プレゼントが配布され、熱狂的なファンのリピーターが相次いでいる同作だが、1月31日からは新たに4DX版の上映がスタートし、4DX限定の入場者プレゼントも配布開始。その相乗効果で週末3日間の動員14万1000人、興収2億3500万円を記録し、累計成績では動員141万人&興収20億円を突破している。

新作タイトルは2本がランクイン。陽東太郎の人気コミックを「賭ケグルイ」や「東京リベンジャーズ」シリーズの英勉監督がTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの吉野北人主演で実写映画化した『遺書、公開。』(公開中)は8位に。池田理代子の名作コミックを完全新作としてアニメーション映画化した『ベルサイユのばら』(公開中)は9位に初登場を果たした。

吉野北人主演『遺書、公開。』は8位スタート
吉野北人主演『遺書、公開。』は8位スタート[c]2024 映画「遺書、公開。」製作委員会 [c]陽東太郎/SQUARE ENIX

以下は、1~10位までのランキング(1月31日〜2月2日)
1位『366日』
2位『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
3位『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』
4位『はたらく細胞』
5位『グランメゾン・パリ』
6位『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』
7位『アンダーニンジャ』
8位『遺書、公開。』
9位『ベルサイユのばら』
10位『モアナと伝説の海2』

今週末は、脚本家の坂本裕二と塚原あゆ子監督が初タッグを組んだラブストーリー『ファーストキス 1ST KISS』(2月7日公開)、ドリームワークス・アニメーションの最新作で第97回アカデミー賞では3部門にノミネートされている『野生の島のロズ』(2月7日公開)、爆風スランプの同名楽曲にインスパイアされたラブストーリー『大きな玉ねぎの下で』(2月7日公開)などが控えている。


文/久保田 和馬

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