批評家が選ぶ、2020年以降のA24作品ランキング!オスカー作品からホラーまで揃った超ハイレベルな“フレッシュ”10選
設立からわずか4年後に発表した『ムーンライト』(16)がアカデミー賞作品賞に輝き、またたく間に世界中の映画ファンにその存在が認知されるようになったA24。2010年代になると自社での製作体制を強化し、世界各国の企業と提携を結びながら事業を拡大。感動作からホラーまで幅広いジャンルの作品を次々と生みだしてきた。
そして第95回アカデミー賞では『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)が作品賞など7部門を受賞、主演男優賞を獲得した『ザ・ホエール』(22)と2本で主要6部門を総なめする快挙を達成。近10年で7本の作品をアカデミー賞作品賞候補に送りだすなど、急速かつめざましい進化をつづけている。
そこで本稿では、映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」を参考に、以前この連載企画でA24を取り上げた2020年の夏から現在までのあいだに日本で劇場公開された作品のなかで、批評家の評価が特に高い10作品(※10位が同率で5作品あるため13作品)を一挙に紹介していきたい。
「ロッテン・トマト」とは、全米をはじめとした批評家のレビューをもとに、映画や海外ドラマ、テレビ番組などの評価を集積したサイト。批評家の作品レビューに込められた賛否を独自の方法で集計し、それを数値化(%)したスコアは、サイト名にもなっている“トマト”で表される。
好意的な批評が多い作品は「フレッシュ(新鮮)」なトマトに、逆に否定的な批評が多い作品は「ロッテン(腐った)」トマトとなり、ひと目で作品の評価を確認することができる。中立的な立場で運営されていることから、一般の映画ファンはもちろん業界関係者からも支持を集めており、近年では日本でも多くの映画宣伝に利用されるように。映画館に掲示されたポスターに堂々と輝くトマトのマークを見たことがある方も多いだろう。
それでは、2020年以降に日本公開されたA24作品の“フレッシュ”13傑を挙げていこう。
98%フレッシュ『ミナリ』(20)
98%フレッシュ『マルセル 靴をはいた小さな貝』(21)
97%フレッシュ『フェアウェル』(19)
97%フレッシュ『アース・ママ』(23)
96%フレッシュ『ファースト・カウ』(19)
95%フレッシュ『aftersun/アフターサン』(22)
95%フレッシュ『パスト ライブス/再会』(23)
95%フレッシュ『エターナル・ドーター』(22)
94%フレッシュ『地球は優しいウソでまわってる』(23)
94%フレッシュ『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』(23)
94%フレッシュ『X エックス』(22)
94%フレッシュ『カモン カモン』(21)