蒼井優、美人だと言われて否定「ほどよい顔です」

映画ニュース

蒼井優、美人だと言われて否定「ほどよい顔です」

沼田まほかるの小説を蒼井優、阿部サダヲのW主演で映画化した『彼女がその名を知らない鳥たち』(10月28日公開)のトークイベントが、10月17日にヴィレッジヴァンガード渋谷本店で開催。蒼井優、阿部サダヲ、白石和彌監督、沼田まほかるのファンである光浦靖子が登壇した。光浦が「(蒼井優が演じた)十和子ってきれいだったんだなと。美人じゃないとつじつまが合わないと初めて知りました」と蒼井の美貌を称えた。

蒼井は恐縮して「ほどよい顔です」とコメント。「こういう顔は芸能界にいそうで、あまりいない。本当に美人さんが来たらもっと幸せになってると思うから、ほどよい顔かな。女優をやっていると『きれい』って言わなきゃいけない空気があって、そういうのが苦手で」。

白石監督は「そんなことはないです。十和子を陣治(阿部サダヲ)が好きになる理由が原作にはそこまで描かれていない。2人の関係性の中で作らないといけなかったから、ほどほどでもダメで、すごく魅力的な人じゃないといけなかった」と蒼井のキャスティング理由を述べた。

また、白石監督は阿部について「汚くならなきゃいけない役だったけど、目は汚せないんだと思った。瞳が美しい」と称えると光浦も「茶目がすごいきれい。だから家康に選ばれたんだなと。肖像画も茶目なので」と、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の家康役のキャスティングについても納得していた。

阿部は「自分がそんなに茶目だと思ってなくて。うれしいです」と言いながら、不潔な男・陣治役について「差し歯を取りながら食べたりしました。昔、ロケ弁に陰毛が入っていたことがあって。そしたら『それって、もしかしてわき毛かもしれない』となって」と不潔エピソードを言った後「あ、茶目が濁ってきちゃった」と苦笑いした。

『彼女がその名を知らない鳥たち』は、『凶悪』(13)や『日本で一番悪い奴ら』(16)の白石和彌監督がメガホンをとったラブストーリー。自分勝手で嫌な女・十和子を蒼井優が、彼女を愛する不潔で下劣な男・陣治を阿部サダヲが演じる。【取材・文/山崎伸子】

関連作品