本物の少年兵が戦場で暴れまくる、超リアルな過激映画って?

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本物の少年兵が戦場で暴れまくる、超リアルな過激映画って?

現在公開中の『ハート・ロッカー』をはじめ、戦争を題材にした映画には数多くの傑作がある。そんな中、リアリティーを徹底追求した衝撃作が登場! それが4月17日(土)より公開の『ジョニー・マッド・ドッグ』だ。

本作は内戦の続くアフリカを舞台に、10代の少年たちにより結成されたコマンド部隊が虐殺、レイプ、強盗という暴虐の限りを尽くすさまを描いた、とんでもない過激作。しかもキャストは全員、実際に少年兵として戦ったことのある子供たちばかりとのことで、劇中で見せる緊張感と迫力は、他の戦争映画とは一線を画す出来栄えになっている。

また公開に先立ち、国連のニューヨーク本部では本作の試写会も実施された。21世紀になり10年が経とうとする現在でも、“少年兵”として戦地に送り込まれる子供たちが世界中に数十万人もいるという現実をあらためて突きつけるその内容は、世界中の報道陣からも大反響を呼んだという。

さらに本作が長編デビュー作となるジャン=ステファーヌ・ソヴェール監督は、リアリティーを追求するため、撮影の1年も前からリベリアに乗り込み、徹底して現地調査を行ったそうだ。そして600人近くの元少年兵を集めてオーディションを開き、選びに選び抜いたキャストで本作の撮影に臨んだというのだから、その本気度はまさにすさまじいのひと言に尽きる。

殺伐とした環境に生きる少年たちの姿を描いた作品といえば『シティ・オブ・ゴッド』(03)のような話題作がこれまでにもあった。だが、本物の戦場で本物の少年兵たちが暴れ回る『ジョニー・マッド・ドッグ』は、それらを上回る衝撃を私たちに与えてくれるのは間違いなさそうだ。【トライワークス】

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