中村悠一「梶くんは応援してくれた。代永さんは…」と怨み節!『曇天に笑う』アフレコ秘話
劇場アニメ『曇天に笑う〈外伝〉〜決別、犲の誓い〜』(12月2日公開)の完成披露舞台挨拶が11月25日に丸の内ピカデリーで開催され、中村悠一(曇天火役)、藤原祐規(芦屋睦月役)、若野哲也監督が登壇。中村が「梶くんは応援してくれたけど、代永さんは…」と怨み節を交えて、アフレコの様子を振り返った。
唐々煙による人気コミックを全3部作として劇場アニメ化した本作。激動の明治時代を背景に、それぞれが大切なものを護ろうとした若者たちの絆や宿命の戦いを描く。今回の劇場版では、TVシリーズの前日譚と後日談がつづられ、曇三兄弟たちの知られざる物語が明らかとなる。
曇三兄弟の長男・天火役の中村は「TVシリーズをやらせていただいていて、ストーリーとしては完結しています。その完結したものの続きをまたやらせていただく機会は、なかなかないこと。後日談を劇場版としてやることができて、本当によかった」と感無量の面持ち。
大蛇討伐部隊・犲のひとりである芦屋睦月役の藤原も「続編ができるのは、応援してくださるみなさんの声があったからこそ」とファンに感謝しきり。「外伝になると、僕らのチームがフューチャーされるシーンも出てくると思ったので。期待と不安が入り混じったような気持ちだった」と胸の内を明かした。
また、曇三兄弟の中でも今回は「天火の比重が高い」と明かした中村。「弟が二人いますけど、(次男・空丸役の)梶(裕貴)くんはアフレコスタジオで僕を応援してくれましたが、(三男・宙太郎役の)代永(翼)さんは抜き録りだったんで」と代永とは別録りとなったそう。「非常に残念」とこぼしつつ、「後日、『お前は何をしていたんだ』と聞いたら、『バカみたいなロケをしていました』と。殺意が湧きましたね」とジョークまじりに語り、会場の笑いを誘っていた。
さらに中村が「アドリブをちょこちょこやった気がする」と明かし、「代永さん以外はほぼいたので」と再び代永をいじる一幕も。「(キャストが)ほぼほぼ揃った状態で収録をやれましたので、だからこそやれるアドリブ(もあった)。一緒にいなかったら、たぶんそのようにはできない。天火はあまり肩肘を張らない人物なので、やりやすくて。好き放題やれます」と裏話を披露していた。
取材・文/成田 おり枝