共通点は『ガルパン』にあり!?週末動員『マジンガーZ』『ネイビーシールズ』が健闘!
1月13日・14日の映画動員ランキングは、新作2タイトルがトップ10入りを果たした。特に6位の『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』は動員5万4000人、興収8700万円を記録し、幸先の良いスタートを切った。
『マジンガーZ』はアトラクション上映も人気!
TVシリーズから10年後の世界を舞台に、スーパーロボット・マジンガーZと甦った悪の科学者Dr.ヘル率いる機械獣軍団との激闘が繰り広げられる本作。ブレストファイヤー、ロケットパンチといったTV版でもおなじみの武器が連発・乱舞するバトルシーンに新旧ファンが興奮。その衝撃や爆発をシンクロさせた4DX、MX4Dなどのアトラクション上映も好評で、大ヒット作『ガールズ&パンツァー 劇場版』(15)の同上映を彷彿させる人気を得ているよう。
劇場パンフレットも軒並み完売となり、急遽増刷がアナウンスされるなど配給サイドは嬉しい悲鳴を上げている様子。今後は応援上映の実施や、4DX上映へのリピーターなども期待され、さらに成績を伸ばしそうだ。
戦車シーンに興奮のCM効果?ベッソン作品も健闘
続く7位の『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』は、『レオン』(94)『LUCY/ルーシー』(14)のリュック・ベッソン監督が原案・脚本・製作を手掛けたアクション・アドベンチャー。敵陣の湖底に沈む3億ドルの金塊を8時間以内に奪還するミッションに、最強の特殊部隊ネイビーシールズのならず者が挑む。
こちらは公開週の週末にネイビーシールズが陸上、水中、そして空でド派手に活躍するTVCMが大量投入され、お茶の間にインパクトを残したことも興収につながったと思われる。特に橋上での戦車戦シーンなどは一瞬の映像でも興奮させられる。こちらも奇しくも『ガルパン』ファンにも刺さるビジュアルがあるようで、『ネイビーシールズ~』の冒頭が同作を彷彿させるとネットで話題になっている様子。
ベッソンは今後。監督作『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(3月30日公開)も控えている。仏の人気SFコミックの実写化作品で、こちらとあわせて18年はベッソンがアツいと言えそう?
ちなみに先述の『ガルパン』も現在『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』が絶賛公開中。こちらは1月20日(土)より“7.1ch上映”が一部の映画館で実施されることになり、より迫力の音響体験を求めて観客が訪れることが予想され、まだまだ成績を伸ばしそう。
賛否両論の『スター・ウォーズ』は堅調を維持
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は初登場から5週続けて首位をキープ。土日2日間で動員14万2000人、興収2億700万円を記録した。全世界興収では12億6494万ドル(約1390億円)を超え、『美女と野獣』(17)を抜き歴代10位に。内容については賛否両論が挙がっているが、ファミリー層や10~20代の女性、前作からシリーズを見始めた新たな層の獲得には成功しているようだ。
昨年より好調の『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は動員9万3000人、興収1億1800万円を記録し、先週の4位からワンランクアップ。前週3位の『DESTINY 鎌倉ものがたり』と順位が入れ替わる結果になった。こちらも女性層を中心にまだまだ息の長い興行となりそう。
今週末は洋・邦の注目作が続々。前作もヒットした『パディントン2』に、吹替版でのブルゾンちえみ起用や、B'zが主題歌を歌うことでも話題の『ジオストーム』も登場。邦画では長澤まさみ、高橋一生が共演した『嘘を愛する女』に注目したい。
文/トライワークス
1位 スター・ウォーズ/最後のジェダイ
2位 キングスマン:ゴールデン・サークル
3位 8年越しの花嫁 奇跡の実話
4位 DESTINY 鎌倉ものがたり
5位 映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活
6位 劇場版 マジンガーZ / INFINITY
7位 ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!
8位 未成年だけどコドモじゃない
9位 映画 中二病でも恋がしたい!− Take On Me−
10位 オリエント急行殺人事件
※興行通信社調べ